本章の目次
- サプリメントの概要
- アダプトゲン
- アシュワガンダ
- オウギ
- バコパ
- ブラックコホシュ(アメリカショウマ)
- カンナビジオール(CBD)
- カモミール(カミツレ)
- コンドロイチン硫酸
- クロム
- コエンザイムQ10
- クランベリー
- クレアチン
- デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
- エキナセア
- ナツシロギク
- 魚油
- ニンニク
- ショウガ
- イチョウ
- 薬用ニンジン
- グルコサミン
- ゴールデンシール
- 緑茶
- ホーリーバジル
- ビタミン点滴療法(マイヤーズカクテル)
- カヴァ
- 甘草
- メラトニン
- マリアアザミ(ミルクシスル)
- マルチビタミンとメガビタミン
- 霊芝
- イワベンケイ
- S-アデノシル-L-メチオニン(SAMe)
- ノコギリヤシ
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
- セイヨウカノコソウ
- 亜鉛
クレアチンとは何ですか?
クレアチンは肝臓でつくられ、筋肉に蓄えられるアミノ酸です。体内ではリン酸塩と化合して、すぐに利用できるエネルギー源となります。クレアチンは食物では、牛乳や赤身肉、一部の魚に含まれます。
(サプリメントの概要も参照のこと。)
クレアチンについてどのような効能が主張されていますか?
クレアチンのサプリメントは、身体能力や運動能力の向上、あるいは筋肉疲労の軽減を目的として摂取されます。クレアチンは、特定の筋疾患や変形性関節症がある人の身体機能を改善するために医療において使用されます。
クレアチンには効果がありますか?
いくつかの研究により、クレアチンには短い時間で最大限の力を発揮する運動(短距離走など)の作業量を高めることが示されています。
クレアチンの起こりうる副作用にはどのようなものがありますか?
クレアチンのサプリメントは、体重増加を引き起こしたり、尿中や血液中のクレアチンの値を上昇させて腎機能障害を引き起こしたりすることがあります。ときに軽度の胃の不調、頭痛、脱水、易刺激性や攻撃性、浮腫、筋肉のけいれんが起こることがあります。
クレアチンにはどのような薬物相互作用がありますか?
十分に確認された薬物相互作用はありませんが、クレアチンの摂取によって非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)などの腎機能に影響を及ぼすことがある薬剤のリスクが増大する可能性を医師は懸念しています。また、カフェインはクレアチンのエネルギー産生を低下させることにより、有益性を低下させる可能性があります。
推奨事項
クレアチンは、短時間に爆発的なパワーを必要とする運動選手にはわずかに役立つことがありますが、その効果は大きくはないでしょう。クレアチンはかなり安全とみられますが、腎機能障害の既往がある人や腎機能に影響を及ぼす薬剤を服用している人は、クレアチンサプリメントを避けるべきです。
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