本章の目次
- サプリメントの概要
- アダプトゲン
- アポエクオリン
- アシュワガンダ
- オウギ
- バコパ
- ブラックコホシュ(アメリカショウマ)
- カンナビジオール(CBD)
- カモミール(カミツレ)
- コンドロイチン硫酸
- クロム
- コエンザイムQ10(CoQ10)
- クランベリー
- クレアチン
- デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
- エキナセア
- ナツシロギク
- 魚油
- ニンニク
- ショウガ
- イチョウ
- 薬用ニンジン
- グルコサミン
- ゴールデンシール
- 緑茶
- ホーリーバジル
- ビタミン点滴療法(マイヤーズカクテル)
- カヴァ
- 甘草
- メラトニン
- マリアアザミ(ミルクシスル)
- マルチビタミンとメガビタミン
- 霊芝
- イワベンケイ
- S-アデノシル-L-メチオニン(SAMe)
- ノコギリヤシ
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
- セイヨウカノコソウ
- 亜鉛のサプリメント
アポエクオリンはオワンクラゲと呼ばれるクラゲに由来します。人工的に合成されたアポエクオリンがプレバジェン(Prevagen)と呼ばれる市販のサプリメントの主成分です。
(サプリメントの概要も参照のこと。)
アポエクオリンの効能
アポエクオリンは、加齢に伴う軽度の記憶障害を改善するといわれています。
アポエクオリンに関する証拠
アポエクオリンが記憶障害の改善や何らかの病気の治療に効果的であることを実証した質の高い研究はありません。
2017年、米国連邦取引委員会(Federal Trade Commission:FTC)とニューヨーク州司法長官は、根拠のない虚偽の効能を主張したとして栄養補助食品のプレバジェン(Prevagen)の販売業者を告発しました(FTCプレスリリース[2017年1月9日][FTC press release, January 9, 2017]を参照)。
アポエクオリンの副作用
アポエクオリンの副作用としては、頭痛、めまい、吐き気、記憶障害、睡眠障害、不安などがあります。全体として、アポエクオリンの安全性は不明です。
アポエクオリンとの薬物相互作用
アポエクオリンとの重篤な薬物相互作用のリスクは不明です。
アポエクオリンに関する推奨事項
記憶の改善を含む、アポエクオリンの健康への有益な効果は、ヒトを対象とした質の高い試験では確認されていません。
副作用の可能性を上回る有益性が確認されていないため、アポエクオリンの使用は推奨されません。
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