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奇形性嚥下困難とは、生まれたときからの血管の形成異常により食道が圧迫されて嚥下困難が起こることです。
(食道閉塞の概要も参照のこと。)
食道は、のど(咽頭)と胃をつないでいる管状の臓器管です。
奇形性嚥下困難は先天異常です。しかし、異常に形成された血管に退行性変化が起こるのは小児期または後年であるため、それまで嚥下困難が現れないこともあります。
食道の圧迫は食道造影検査で判明しますが、奇形性嚥下困難を正確に診断するためには血管造影検査(造影剤[X線画像に写る物質]を血管に注入して行う検査)が必要です。
ほとんどの場合治療は必要ありませんが、手術による修復が行われることもあります。
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