麻疹とはどのような病気ですか?
麻疹の原因は何ですか?
麻疹の原因はウイルスです。ワクチン接種をしていなければ、麻疹にかかった人が近くでせきやくしゃみをした後にそのウイルスを吸い込むだけで、その子どもは麻疹に感染することがあります。
麻疹にはどのような症状がありますか?
感染してから7~14日後に次のような最初の症状が現れます:
熱が出る
鼻水が出る
空せきが出る
目が赤くなる
場合によって、明るい光に対して敏感になる
口の中に中心が白または青白い、小さな赤色の斑点が出る
のどが痛くなる
およそ3~5日後に、次の症状がみられることがあります:
かゆい発疹が出るー発疹は耳の下側や前側、または首から始まって、それから全身に広がります。
40度以上の熱が出る
目の感染症(はやり目、結膜炎ともいいます)にかかる
Image courtesy of the Public Health Image Library of the Centers for Disease Control and Prevention.
麻疹になると、どのような問題が起こりますか?
医師はどのようにして、私の子どもが麻疹かどうかを判断しますか。
医師は診察を行って、次の症状がないか調べます:
麻疹の発疹
口の中にできる、中心が白または青白い小さな赤い斑点(コプリック斑)
医師は血液検査をして、あなたのお子さんが麻疹かどうかを確かめます。もしお子さんが感染していれば、医師は保健所に連絡し、保健所の職員は地域の多くの人に麻疹が広がるのを防ごうとします。
Images courtesy of the Public Health Image Library of the Centers for Disease Control and Prevention.
医師は麻疹をどのように治療しますか?
麻疹を治せる治療法はありません。自然な経過にまかせて、子どもを休ませます。
子どもの症状をやわらげるために、次のことができます:
熱を下げる薬(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を与える
子どもを暖かくて快適な状態に保つ
麻疹による合併症の可能性を減らすために、医師は子どもにビタミンAを与えることもあります。
麻疹はどうすれば予防できますか?
子どもに麻疹ワクチンを接種させます。
子どもは、生後12~15カ月と4~6才の合計2回、麻疹の予防接種をします。
アメリカでは、麻疹の流行中やアメリカ国外に旅行する前など、必要ならば生後6カ月の子どもでも最初の予防接種を受けることができます。
麻疹ワクチンは、ムンプスと風疹も予防するMMRワクチンの一部です。
MMRワクチンで自閉症が起こることはありません。
一部の人は、ワクチン接種の後に軽い発熱と発疹が現れることがあります。
妊娠中の女の人や重い病気の人、免疫の働きが弱い人など特定の人は、MMRワクチンを接種するべきではありません。