マッサージ療法(マニピュレーションや身体をベースにした実践の1つ)では、痛みを軽減し、筋肉の緊張を和らげ、ストレスを軽減するために体の組織に対してマニピュレーションを行います。マッサージ療法には、なでたり按摩したりするものから(スウェーデンマッサージなど)、特定の部位に圧力をかけたりするものまで(指圧、神経筋マッサージなど)、軽く触れるものから体の深部に触れるものまで様々です。
(統合、補完、代替医療の概要も参照のこと。)
マッサージ療法の医療上の利用
マッサージ施術者は、体の筋骨格系や神経系に働きかけます。また、普段はなかなか満たされない基本的欲求を満たすという点で、リラクゼーションや人の手での施術による有益性などがマッサージの治癒効果に含まれます。多くの筋骨格系の症状に対するマッサージの治療的価値は、広く認められています。次のような場合にマッサージが役立つまたは症状を軽減することが示されています。
マッサージ療法の起こりうる副作用
マッサージ療法などの、体の組織に対するマニピュレーションを伴う療法を受ける際には、次のような注意点があります。
軽い不快感や症状の一時的な悪化
リスクがある人では、マッサージによって出血や皮下出血が起きることがあります。
骨粗しょう症がみられる部位やがんが転移した骨(転移性がん)の部位に直接圧力をかけるべきではありません。
さらなる情報
以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH):健康目的でのマッサージ療法(Massage Therapy for Health Purposes)
医学知識をチェックTake a Quiz!