磁気療法(エネルギー療法の1つ)では、静磁場または電磁場が用いられます。施術者は、痛みの軽減または治癒の促進のために、体に磁石を置きます。磁石は電気につなぐ場合もあれば、つながない場合もあります。(統合、補完、代替医療の概要も参照のこと。)
医療上の利用
特に磁石は、筋骨格系の病気や痛みの治療に用いられています。磁石は痛みの緩和を目的として、衣服、アクセサリー、マットレスとしても商品化されています。
静磁気療法の効果は、まだ科学的に立証されていません。特に痛みの緩和を目的として行われる静磁気療法は最も普及しているものの1つですが、この点についても科学的にはまだ立証されていません。静磁場に関する適切なデザインの研究では、慢性の痛みや、変形性関節症、関節リウマチには効果がないことが示されています。
起こりうる副作用
次のような人に対しての磁気療法の安全性は、明らかではありません。
妊娠している人(胎児への影響が分かっていません)
体内に埋め込まれたポンプや装置がある人
貼付薬を使用している人
さらなる情報
以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH):疼痛に対する磁気療法(Magnets for Pain)
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