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栄養所要量

執筆者:Shilpa N Bhupathiraju, PhD, Harvard Medical School and Brigham and Women's Hospital;
Frank Hu, MD, MPH, PhD, Harvard T.H. Chan School of Public Health
レビュー/改訂 2023年 2月
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必須栄養素をはじめとする1日当たりの栄養所要量は、年齢、性別、身長、体重、身体活動量、体がカロリーを燃焼する速度(代謝速度)によって異なりますが、健康的な食生活のための一般的なガイドラインが作成されています。米国では、米国科学アカデミー全米研究評議会(National Academy of Sciences-National Research Council)の食品栄養委員会(Food and Nutrition Board)と米国農務省(U.S. Department of Agriculture)が、タンパク質ビタミン、およびミネラルの推奨量を定期的に発表しています。これらの推奨量は、健康な人の必要量を満たすように設定されています。

米国農務省(U.S. Department of Agriculture)はマイプレート(MyPlate)というウェブサイトを公開し、人々が個人のニーズに合った健康的な食習慣を形成し、健康的な食物の選択を行えるよう支援しています。

一般的には、専門家は以下のことを推奨しています。

  • いずれのライフステージでも健康的な食事パターンに従う

  • 個人の好み、文化的伝統、および予算に合うよう、栄養素の豊富な食品および飲料の選択肢をカスタマイズして楽しむ

  • 栄養素の豊富な食品および飲料を摂取することで食品群の必要量を満たすことに重点を置き、必要カロリー量を越えないようにする

  • 添加糖類、飽和脂肪酸、および塩分を多く含む食品および飲料、ならびにアルコール飲料の摂取を制限する

十分な水分摂取も重要です。

トランス脂肪酸は食事から排除することが推奨されています。可能であれば、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の代わりに一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸(オメガ3脂肪と呼ばれる多価不飽和脂肪酸を含む)を摂取するとよいでしょう。

さらなる情報

以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

  1. アメリカ人のための食生活指針2020-2025(Dietary Guidelines for Americans 2020-2025):米国農務省(U.S. Department of Agriculture)と米国保健福祉省(U.S. Department of Health and Human Services)による出生から高齢期までのライフステージに応じた栄養に関する推奨事項

  2. マイプレートプラン(MyPlate Plan):様々な果物、野菜、穀物、タンパク食品、乳製品および栄養強化大豆の代替品を摂取することで健康的な食事習慣を促進するUSDAのフードガイダンスシステム

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