本章の目次
- グラム陰性桿菌に関する序論
- Bartonella属細菌による感染症の概要
- ネコひっかき病
- オロヤ熱およびペルー疣
- 細菌性血管腫症
- 塹壕熱
- ブルセラ症
- Campylobacter属細菌による感染症とその関連疾患
- コレラ
- コレラ以外のVibrio属細菌による感染症
- 大腸菌(Escherichia coli)感染症
- 大腸菌(Escherichia coli)O157:H7およびその他の腸管出血性大腸菌(E. coli)(EHEC)による感染症
- Haemophilus属細菌による感染症
- HACEK群による感染症
- Klebsiella,Enterobacter,およびSerratia属細菌による感染症
- Legionella属細菌による感染症
- 類鼻疽
- 百日咳
- ペストおよびYersinia属細菌によるその他の感染症
- プロテウス感染症
- Pseudomonas属細菌による感染症とその関連疾患
- Salmonella属細菌による感染症の概要
- 腸チフス
- 非チフス性サルモネラ(Salmonella)感染症
- 細菌性赤痢
- 野兎病
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グラム陰性桿菌は数多くの感染症の原因となる。一部は共生微生物で腸内常在細菌叢中に存在する。これらの共生微生物に加えて,動物または環境病原巣に存在する他の微生物が疾患を引き起こす場合もある。
尿路感染症,下痢,腹膜炎,および血流感染症は,一般的にグラム陰性桿菌によって引き起こされる。
グラム陰性細菌は,ペスト,コレラ,および腸チフスを引き起こす。これらの感染症は米国ではまれとなっているが,衛生環境が不良な地域や安全な水と食糧の確保が難しい地域では,より一般的にみられる。これらの感染症は重篤となる可能性がある。
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