本章の目次
- 電解質の概要
- 体内でのナトリウムの役割の概要
- 高ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が高いこと)
- 低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低いこと)
- 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)
- 体内でのカリウムの役割の概要
- 高カリウム血症(血液中のカリウム濃度が高いこと)
- 低カリウム血症(血液中のカリウム濃度が低いこと)
- 体内でのカルシウムの役割の概要
- 高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が高いこと)
- 低カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が低いこと)
- 体内でのマグネシウムの役割の概要
- 高マグネシウム血症(血液中のマグネシウム濃度が高い状態)
- 低マグネシウム血症(血液中のマグネシウム濃度が低いこと)
- 体内でのリンの役割の概要
- 高リン血症(血液中のリン濃度が高いこと)
- 低リン血症(血液中のリン濃度が低いこと)
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マグネシウムは体内に存在する電解質の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びるミネラルですが、体内の大半のマグネシウムは電荷を帯びておらず、タンパク質と結合しているか、骨に蓄えられています。(電解質の概要も参照のこと。)
体内に存在するマグネシウムの約半分は骨に含まれています。血液中に含まれる量は微量です。マグネシウムは骨や歯の形成および、神経や筋肉の正常な機能に欠かせません。体内の様々な酵素も、マグネシウムがないと正常に機能しません。マグネシウムはカルシウムの代謝やカリウムの代謝にも関連しています。
血液中のマグネシウムの濃度は食べものから体がどのようにマグネシウムを吸収して尿中や便中に排泄するかに大きく依存し、次に体内に蓄えられているマグネシウムの量に依存しています。血液中のマグネシウムの濃度は以下の状態になりえます。
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