Consumer edition active

体内でのマグネシウムの役割の概要

執筆者:James L. Lewis III, MD, Brookwood Baptist Health and Saint Vincent’s Ascension Health, Birmingham
レビュー/改訂 2023年 9月
プロフェッショナル版を見る

マグネシウムは体内に存在する電解質の1つであり、血液などの液体に溶け込むと電荷を帯びるミネラルですが、体内の大半のマグネシウムは電荷を帯びておらず、タンパク質と結合しているか、骨に蓄えられています。(電解質の概要も参照のこと。)

体内に存在するマグネシウムの約半分は骨に含まれています。血液中に含まれる量は微量です。マグネシウムは骨や歯の形成および、神経や筋肉の正常な機能に欠かせません。体内の様々な酵素も、マグネシウムがないと正常に機能しません。マグネシウムはカルシウムの代謝カリウムの代謝にも関連しています。正常な血中マグネシウム濃度を維持するために、成人では1日に310~420mgのマグネシウムを摂取する必要があります。

血液中のマグネシウムの濃度は食べものから体がどのようにマグネシウムを吸収して尿中や便中に排泄するかに大きく依存し、次に体内に蓄えられているマグネシウムの量に依存しています。血液中のマグネシウムの濃度は以下の状態になりえます。

さらなる情報

以下の英語の資料に、役立つ可能性がある情報が掲載されています。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

  1. 米国国立衛生研究所栄養補助食品局(National Institutes of Health Office of Dietary Supplements):消費者向けのマグネシウムファクトシート(Magnesium Fact Sheet for Consumers):体内でのマグネシウムの役割や1日の栄養所要量など、マグネシウムに関する一般的な概要が掲載されています。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS