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医師は症状に基づいて、肺または気道の異常を疑います。肺疾患の症状はしばしば呼吸に影響を及ぼし、以下の症状がみられる場合があります。
また、それほど多くありませんが、口と肺との間にある気道がふさがれると、呼吸時にあえぐような音(吸気性喘鳴[stridor])が聞かれるようになります【訳注:英語のwheezingは呼気時の音で、stridorは吸気時の音です。一般にstridorの方が大きな音がします】。
体の他の部位に影響を及ぼす症状は、肺疾患の存在を示唆している場合もあります。肺疾患がある人には以下がみられることがあります。
こうした症状は、呼吸器疾患だけにみられるわけではありません。例えば、胸痛は、心臓や消化器系の病気によって現れることもありますし、息切れは心疾患や血液疾患によって生じることもあります。
ほかにも全身性の症状、例えば発熱、筋力低下、疲労、全身のだるさや不快感(けん怠感)などが、肺や気道の病気を反映していることがあります。せきや喘鳴などの一部の症状が、肺疾患を示している場合もあります。重症筋無力症やギラン-バレー症候群といった、神経または筋肉に影響を及ぼす病気は、呼吸筋の筋力低下や肺の症状を引き起こします。
呼吸器症状には、軽微なもの(かぜによるせきなど)もあれば、生命を脅かすもの(重度の呼吸困難など)もあります。
肺疾患の診断では、症状の特徴と発生パターンが参考になります。
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