分娩損傷

執筆者:Arcangela Lattari Balest, MD, University of Pittsburgh, School of Medicine
レビュー/改訂 2022年 10月
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分娩時の力により,ときに新生児に身体的損傷が引き起こされる。難しい回転術,吸引分娩中位鉗子分娩または高位鉗子分娩に代わり帝王切開を用いることが増えているため,困難な分娩または外傷を引き起こしうる分娩に起因する新生児の損傷発生率は低下している。

新生児が在胎期間に対して大きい場合(母体糖尿病に関連する場合がある)や,骨盤位や他の異常胎位である場合(特に初産婦において)などに,外傷のリスクが上昇する。

頭部(頭蓋外)の損傷

頭部の損傷は,出生に関連する最もよくみられる損傷であり,通常は軽度であるが重篤な損傷がときに起こる。

頭部の変形

経腟分娩では,児が産道を通過する際に可鍛性がある頭蓋に子宮収縮による圧力がかかるため,頭部の変形がよくみられる。この変形は正常な過程であり,外傷の徴候ではない。これは治療を必要としない。

頭皮擦過傷

頭皮の擦過傷および病変は通常表面的かつ軽度であるが,器具の使用を要する分娩中に起こる可能性がある(吸引分娩で出生した児のうち最高10%に生じる)。

産瘤

産瘤とは,頭位分娩中の圧迫により児頭の先進部の頭皮に生じる,漿液血性の骨膜外皮下集積である。

帽状腱膜下出血

帽状腱膜下出血は,帽状腱膜と骨膜との間に生じる。より大きい外傷を原因とし,側頭部を含む頭皮全体に生じる波動性の腫瘤が特徴であり,出生後数時間で現れる。空隙となりうる頭皮下の領域は大きく,著しい失血および出血性ショックの可能性があり,輸血が必要になる場合がある。帽状腱膜下出血は鉗子または吸引器の使用に起因する場合や,凝固障害に起因する場合がある。

症例によっては,帽状腱膜下出血の程度が臨床的に全て明らかになる前に,重度の循環血液量減少およびショックが発生する。帽状腱膜下出血の治療は大半が支持療法であり,生理食塩水および濃厚赤血球を必要に応じて点滴する。

頭血腫

頭血腫は骨膜下に生じた出血である。頭血腫は,発生部分が明確に1つの骨を覆う領域に限定されるため(骨膜が縫合線に密着している),帽状腱膜下出血との鑑別が可能である。頭血腫は片側性で頭頂部にみられることが多い。ごく一部の新生児に,発生部位の骨に線状骨折が認められる。通常,血腫は生後数日間みられるが,数週間で解消する。

頭血腫の治療は必要ではないが,結果として貧血または高ビリルビン血症が起こることがある。ときに血腫が石灰化し骨性腫瘤となる。

頭蓋骨陥没骨折

頭蓋骨陥没骨折はまれである。大半が児の頭部が子宮内の骨隆起に引っかかっていることが原因か,鉗子を用いる補助分娩によるものである。頭蓋骨陥没骨折または他の頭部外傷がある児は,硬膜下出血,くも膜下出血,または脳自体の挫傷もしくは裂傷を伴うこともある( see page 頭蓋内出血)。頭蓋骨陥没骨折では触知可能な(ときに可視)陥没部分が生じ,頭血腫で生じる触知可能な骨膜縁の隆起との鑑別が必要である。

頭蓋骨陥没骨折の診断を確定し合併症を除外するためにCTまたはMRIを施行する。

脳神経外科的な挙上が必要になることがある。

顔面神経の損傷

顔面神経が損傷を受けることが最も多い神経である。鉗子による圧迫が一般的な原因であるが,一部の損傷は胎位によって(例,頭部が肩,仙骨岬角,または子宮筋腫の方向に倒れていることによって)子宮内で神経が圧迫された結果であると考えられる。

顔面神経の損傷は通常,茎乳突孔からの出口部またはその遠位で生じ,その結果,特に泣いているときに顔面非対称となる。顔面のどちら側が損傷を受けているのかの判断に迷うことがあるが,神経損傷のある側の顔面筋は動かない。損傷は個々の神経枝に生じることもあり,下顎縁枝に生じることが最も多い。

顔面非対称の別の原因として子宮内での圧迫による下顎非対称があり,この場合,筋の神経支配は損なわれておらず,顔面の両側が動く。下顎非対称では上顎咬合面と下顎咬合面が平行ではなく,これにより顔面神経損傷と鑑別できる。非対称の笑顔を起こしうる先天異常に,口角下制筋の片側性欠損がある;この異常は臨床的に重要ではないが,顔面神経の損傷と鑑別しなければならない。

顔面神経末梢部の損傷または下顎非対称に対して,顔面神経損傷の検査や治療は必要ない。通常,生後2~3カ月までに消失する。

腕神経叢損傷

腕神経叢損傷は肩甲難産骨盤位娩出,頭位における頸部過外転による,分娩中の頸部の外側への伸展に続いて起こることが多い。損傷は,神経の単純な伸展,神経内出血,神経または神経根の裂傷,頸髄損傷を伴う神経根の引き抜きなどにより起こりうる。関連する損傷(例,鎖骨または上腕骨の骨折,肩または頸椎の亜脱臼)がみられることがある。子宮内での圧迫も一部の症例で原因となる。

損傷が影響する部位は以下の通りである:

  • 腕神経叢(C5~C7):肩および肘周囲の筋肉

  • 下腕神経叢(C8~T1):主に前腕および手の筋肉

  • 全腕神経叢:上肢全体およびしばしばT1交感神経

神経根損傷の位置および型によって予後が決定する。

Erb麻痺は,最もよくみられる腕神経叢損傷である。Erb麻痺は,前腕の回内を伴う肩の内転および内旋を引き起こす腕神経叢(C5~C7)の損傷である。ときに上腕二頭筋反射は消失し,Moro反射は非対称である。同側に横隔神経損傷による横隔膜麻痺もよくみられる。通常,Erb麻痺の治療は理学療法および保護的な姿勢による支持療法であり,腕を上腹部に固定することによって肩が過度に動かないように保護する方法,生後1週間から罹患関節に対する愛護的な他動的関節可動域訓練を毎日実施することにより拘縮を予防する方法などがある。

乳児におけるErb麻痺
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この写真には,Erb麻痺における,肩関節の内旋,肘関節の伸展,ならびに手関節および指の屈曲が写っている。
© Springer Science+Business Media

Klumpke麻痺はまれであり,手および手首の脱力または麻痺を起こす下腕神経叢損傷である。把握反射は通常消失するが,上腕二頭筋反射はみられる。しばしば,T1交感神経が罹患し同側にホルネル症候群(縮瞳,眼瞼下垂,顔面無汗症)が生じる。通常は他動的関節可動域訓練が唯一必要とされる治療である。

一般的に,Erb麻痺とKlumpke麻痺のいずれも,断裂または引き抜けを示唆する明白な感覚消失を生じることはない。通常,これらの病態は急速に改善するが,障害が持続することもある。障害がより重度である場合や1~2週間を超えて持続する場合は,理学療法または作業療法により適切な肢位を取らせたり,腕を愛護的に動かしたりすることが推奨される。1~2カ月にわたり改善がみられなければ,長期の障害および成長障害のリスクが上昇する。外科的検索と顕微鏡手術下に行う神経移植による腕神経叢の再建が予後を改善する可能性があるかどうかを判断するための小児専門病院での小児神経科医および/または整形外科医による評価が適応となる。

腕神経叢全体の損傷は比較的まれであるが,結果として上肢は弛緩しほとんどまたは全く動かず,反射の欠如,および通常は感覚も消失する。最重症例では,同側のホルネル症候群がみられる。同側性の錐体路徴候(例,動きの減少,バビンスキー徴候)は脊髄損傷を示唆し,MRIを行うべきである。

横隔神経損傷

大半の横隔神経損傷(約75%)は腕神経叢損傷に関連する。通常,損傷は片側性で,頭頸部の牽引損傷により生じる。

乳児には呼吸窮迫および患側の呼吸音減弱がみられる。

横隔神経損傷の治療は支持的に行い,典型的には持続陽圧呼吸療法または機械的人工換気を必要とする。約3分の1の乳児は生後1カ月以内に自然に回復する。回復しない乳児は,外科的横隔膜縫縮術を必要とすることもある。

その他の末梢神経損傷

新生児では,他の末梢神経(例,橈骨神経,坐骨神経,閉鎖神経)の損傷はまれであり,また通常は分娩と関連しない。通常は局所の外傷的事象(例,坐骨神経内またはその近傍への注射)に続発するものである。

末梢神経損傷の治療には,麻痺した筋に拮抗する筋を回復まで安静に保つ方法がある。損傷神経の脳神経外科的検索が適応となることはまれである。大半の末梢神経損傷で完全な回復が得られる。

脊髄損傷

脊髄損傷( see also page 小児における脊髄損傷)はまれであり,損傷の程度は様々で,出血を伴うことが多い。脊髄の完全な損傷は極めてまれである。通常,骨盤位分娩で脊椎に縦方向の過剰な牽引力がかかることにより損傷が生じる。硬膜外出血による脊髄圧迫または子宮内での児頸部の過伸展(「flying fetus」)が原因となる可能性もある。通常は下頸部(C5~C7)に損傷が生じる。高位に損傷が生じると,呼吸機能が完全に損なわれるため,通常は死に至る。分娩時にクリック音またはスナップ音が聞かれることがある。

まず損傷部位より下位に筋弛緩を伴う脊髄ショックが起こる。通常,損傷部位より下位では感覚または運動がまばらに存在する。数日または数週間以内に痙縮が発現する。横隔神経は起始が典型的な脊髄損傷部位より高位(C3~C5)に位置しており損傷されないため,呼吸は横隔膜性となる。脊髄が完全に損傷されると,肋間筋および腹筋が麻痺し,直腸および膀胱の括約筋の随意調節が発達しない。損傷部位より下位では感覚および発汗が失われ,環境の変化に伴う体温変動を引き起こしうる。

脊髄のMRIによって損傷部位を描出できることがあり,脊髄を圧迫している先天性腫瘍や血腫など外科的に治療可能な病変が除外される。髄液は通常,血性である。

大半の新生児は,適切なケアによって何年も生存する。死因は通常,反復性肺炎および進行性の腎機能喪失である。脊髄損傷の治療法としては,看護ケアによる皮膚の潰瘍予防,尿路および呼吸器感染症の迅速な治療,閉塞性尿路疾患の早期発見のための定期的な評価などがある。

頭蓋内出血

脳内または脳周囲の出血はどの新生児にも発生しうるが,特に早産児によくみられ,1500g未満の早産児の約25%に頭蓋内出血がある。

頭蓋内出血の主要な原因としては以下のものがある:

  • 低酸素虚血

  • 血圧の変動

  • 再灌流を伴う低灌流

  • 分娩中の頭部にかかる異常な圧力

早産児では胚芽層(側脳室側壁の尾状核上を覆う胚性細胞の塊で,出血しやすい)の存在が,脳室内出血の可能性をさらに高くする。また,血液疾患(例,ビタミンK欠乏症血友病播種性血管内凝固症候群)によってもあらゆる頭蓋内出血のリスクが増大する。

出血はいくつかの中枢神経系の腔に生じうる。くも膜下,大脳鎌,およびテントでの小出血は,非中枢神経系の原因により死亡した新生児の剖検でよく得られる偶発的所見である。くも膜下もしくは硬膜下,脳実質,または脳室での大出血は,頻度は低いがより重篤である。

以下がみられる新生児では頭蓋内出血が疑われる

  • 無呼吸

  • 痙攣

  • 嗜眠

  • 神経学的異常所見

そのような乳児には,最初の評価の一部として頭部画像検査を行うべきである。頭部超音波検査はリスクがなく,鎮静を必要とせず,脳室または脳実質内の血液を容易に同定できる。くも膜下または硬膜下の薄い血液層および骨損傷には,超音波検査よりもCTの方が感度が高いが,CTは乳児を電離放射線に曝露させる。頭蓋内出血および脳損傷には,CTまたは超音波検査よりもMRIの方が感度および特異度が高いが,画像の描出にはCTより時間がかかるほか,乳児の動きを制限して画像の質を改善するために,鎮静が必要になることがある。頭蓋内出血を迅速に同定するためにはCTを行う。

頭蓋内出血の治療は出血の部位および重症度に依存するが,通常は支持療法のみを施行し,ビタミンKの投与(前に投与されていない場合),および基礎に何らかの凝固異常があればその管理などを行う。重大な出血(例,硬膜下出血)の場合は,介入を要する乳児を同定するため,神経外科へのコンサルテーションを行うべきである。

頭蓋内出血の種類

硬膜外血腫

硬膜外血腫は,頭蓋骨と硬膜の間に血液が蓄積した状態である。新生児ではまれであるが,頭蓋骨骨折または頭血腫に合併することがある。病児には,無呼吸,痙攣,局所の神経学的異常がみられることがある。頭蓋内圧が上昇した場合,泉門が膨隆することがある。

大半の硬膜外血腫は自然に軽快し治療を必要としない。介入を要する場合,外科的および非外科的な選択肢がある。非外科的な選択肢は,経皮的硬膜外穿刺または超音波ガイド下針穿刺である。外科的選択肢として開頭術などがあるが,開頭は急速に進行する症例または他の介入が無効である症例のみに用いられる。

迅速に特定され治療された場合,神経学的予後は良好である。

脳室内出血および/または脳実質内出血

脳室内出血および/または脳実質内出血は,通常,生後3日間に発生し,頭蓋内出血の中で最も重篤である。出血は早産児に最も多くみられ,しばしば両側性であり,通常は胚芽層に生じる。正期産児の脳室内出血はまれではあるが,生じることはある。大半は上衣下または脳室内の出血であり,出血量は少ない。重度の出血では,脳実質内へ血液が流入し,大槽や脳底槽に大量の血液が入ることがある。脳室内出血およびくも膜下出血にはしばしば低酸素虚血が先行する。低酸素虚血により毛細血管内皮が損傷し,脳血管の自己調節が障害されることに加え,脳血流量の増加および静脈圧の上昇が起こる可能性があり,このいずれによっても出血の可能性が高くなる。脳室内出血の大半は無症候性であるが,出血量が多い場合や水頭症を合併する乳児では,無呼吸,チアノーゼ,または突然の心血管系の不安定性が引き起こされることがある。

脳室内出血が少量の場合,予後は良好である。しかし,脳室内に大出血のある場合,特に出血が脳実質まで拡大している場合は予後が不良である。生存例の多くで神経脱落症状が残る。重度の脳室内出血歴がある早産児には出血後水頭症の発生リスクがあり,身体診察,頭囲測定,および適応に応じた頭部超音波検査により綿密なモニタリングを行わなければならない。

大半の出血に対する治療は支持療法による。しかしながら,水頭症が進行する患児には,脳室リザーバの皮下留置またはシャントを用いた髄液ドレナージが必要になる可能性がある。選択された患児において,水頭症の治療に内視鏡的脳室開窓術が行われることが増えてきている。多くの患児には神経脱落症状がみられるため,フォローアップおよび早期介入への紹介が重要である。

くも膜下出血

くも膜下出血は,おそらく最もよくみられるタイプの頭蓋内出血である。くも膜と軟膜の間の出血を伴う。新生児には,典型的に無呼吸,痙攣,嗜眠,または神経学的異常所見が生後2日または3日にみられる。

くも膜下出血の予後は通常良好であり,重大な長期後遺症は伴わない。しかし大出血では,それに関連する髄膜の炎症により,患児の成長に伴い交通性水頭症を来すことがある。

くも膜下出血の治療は水頭症を検出するための適切なモニタリングによる支持療法である。

硬膜下出血

硬膜下出血は,硬膜と軟膜の間の出血である。大脳鎌,テント,または架橋静脈の断裂によって起こる。厚さ3mmまでの小さな硬膜下出血は非常によくみられ,生後72時間以内にMRIを受けた無症状の正期産児の半分近くにみられる。このような出血は典型的に良性である。大きな硬膜下出血は母親が初産婦である場合,大きい新生児である場合,難産である場合など,頭蓋内血管に異常な圧力を生み出す可能性がある状況において生じる傾向がある。新生児は,無呼吸,痙攣,頭部の急激な拡大,筋緊張低下を伴う神経学的異常所見,Moro反射低下,または広範な網膜出血を呈することがある。

大きな硬膜下出血の予後は注意を要するものである。

大きな硬膜下出血の治療は支持的に行われるが,生命維持に必要な頭蓋内構造を圧迫したり,臨床徴候やバイタルサインを悪化させるような,急速進行性の出血には,血腫の脳神経外科的ドレナージが必要な場合がある。

骨折

出生時に最もよくみられる骨折である鎖骨中央部の骨折は,肩甲難産のほか,外傷を伴わない正常分娩でも発生する。当初は,ときに易刺激性がみられ,自発的にもMoro反射が誘発された場合にも患側の腕を動かさないことがある。大半の鎖骨骨折は若木骨折であり,速やかに問題なく治癒する。このような骨折は病院での診察時にはよく見落とされ,1週間以内に骨折部位に大きな仮骨が形成されてから診断される場合が多い。リモデリングが1カ月以内に完了し,後遺症は残らない。

特異的な治療は必要ないが,シャツの患側の袖を反対側にピンで留めることで1週間腕を動かさないよう試みることを推奨する医師もいる。鎖骨骨折のある乳児は一般には痛みの徴候を示さないため,通常,鎮痛薬は必要ない。

上腕骨および大腿骨は難産で骨折することがある。その大半は骨幹部中1/3の若木骨折であり,初めに中等度の屈曲が生じても,通常は骨の極めて良好なリモデリングがこれに続く。長管骨の場合は骨端線を超えて骨折することがあるが,予後は極めて良好である。

軟部組織損傷

全ての軟部組織は,先進部であるかまたは子宮収縮力の支点である部位であれば,分娩中に損傷を受けやすい。損傷後,特に顔位では眼窩周囲および顔面の組織,骨盤位分娩では陰嚢または陰唇に,浮腫および斑状出血が発生することが多い。血腫が発生すると常に,その組織内の血液分解およびヘムのビリルビンへの変換が起こる。このビリルビンの追加負荷が,光線療法,およびまれに交換輸血を必要とするほどの新生児高ビリルビン血症を引き起こすことがある。他の治療は必要ない。

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