自殺の危険因子および警告徴候

種類

具体的な因子*

社会的状況

個人的に重要な記念日

失業または経済的困難,特に経済状態の劇的な悪化を生じた場合

最近の別離,離婚,または配偶者との死別

最近の逮捕または法律上のトラブル

現実または想像上で近親者または友人に非共感的な態度をとられる社会的孤立

自殺傾向の既往

過去の自殺企図

詳細な自殺の計画を立てる,計画を実行するための段階を踏む(銃または薬剤の入手),発見されないための対策を講じる

自殺または精神疾患の家族歴

臨床的特徴

抑うつを来す疾患,特に発症時

著明な運動興奮,不穏,および重度の不眠症を伴う不安

顕著な罪悪感,不全感,および絶望感;他者の重荷になっているという認識(厄介者感);自己蔑視;虚無妄想

身体疾患(例,がん,心疾患,性感染症)に罹患しているという妄想もしくは妄想に近い確信,またはその他の妄想(例,貧困妄想)

命令性幻聴

衝動的で敵対的なパーソナリティ

慢性,疼痛を伴う,または日常生活に支障を来す身体疾患(特に以前は健康であった患者)

薬剤および物質の使用

アルコールまたは物質使用症(処方薬の誤用を含む),特に最近使用が増えた場合

自殺行動を惹起しうる薬剤の使用(例,パロキセチンや他の特定の抗うつ薬を突然中止すると,抑うつや不安が増大する可能性があり,それにより自殺行動のリスクが高まる場合がある)

See also American Foundation for Suicide Prevention: Suicide Statistics.Accessed July 5, 2023.

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