急性尿細管間質性腎炎の原因

原因

薬剤*

抗菌薬

β-ラクタム系抗菌薬(最も一般的な原因)

シプロフロキサシン

エタンブトール

インジナビル

イソニアジド

マクロライド系

ミノサイクリン

リファンピシン

テトラサイクリン

トリメトプリム/スルファメトキサゾール

バンコマイシン

抗てんかん薬

カルバマゼピン

フェノバルビタール

フェニトイン

バルプロ酸

利尿薬

ブメタニド

フロセミド

サイアザイド系薬剤

トリアムテレン

非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)

ジクロフェナク

フェノプロフェン

イブプロフェン

インドメタシン

ナプロキセン

その他

アロプリノール

アリストロキア酸†

カプトプリル

シメチジン

インターフェロンα

ランソプラゾール

メサラジン

オメプラゾール

ラニチジン

代謝性疾患

高シュウ酸尿症

エチレングリコール中毒

高尿酸尿症

腫瘍崩壊症候群

腎実質の感染症

細菌

Brucella属(ブルセラ症

Corynebacterium diphtheriae

Legionella属(レジオネラ感染症

Leptospira属(レプトスピラ症

Mycobacterium

Mycoplasma

Rickettsia

Salmonella

ブドウ球菌

レンサ球菌

梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)(梅毒

Yersinia

真菌

Candida

寄生虫

Toxoplasma gondiiトキソプラズマ症

ウイルス

サイトメガロウイルス

エプスタイン-バーウイルス

ハンタウイルス

C型肝炎ウイルス(急性および慢性

HIV

流行性耳下腺炎(ムンプス)

ポリオーマウイルス

その他の病態

特発性(ぶどう膜炎を伴う場合あり)

免疫性

抗尿細管基底膜(TBM)抗体に関連する間質性腎炎

クリオグロブリン血症

多発血管炎性肉芽腫症

低補体血症を呈する特発性間質性腎炎

IgA腎症

IgG4関連尿細管間質性腎炎‡

腎移植拒絶反応

サルコイドーシス

シェーグレン症候群

全身性エリテマトーデス(SLE);まれ

腫瘍性

リンパ腫

骨髄腫

* この一覧は特に頻度の高い原因薬剤を列挙したものであり,120を超える薬剤に関連が報告されている。

† 漢方薬に使用される一部の薬用ハーブに含有されている。

Yamaguchi Y, Kanetsuna Y, Honda K, et al: Characteristic tubulointerstitial nephritis in IgG4-related disease.Hum Pathol 43(4):536-549, 2012.doi: 10.1016/j.humpath.2011.06.002

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