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新生児における鼠径ヘルニア
新生児における胃穿孔
新生児では,しばしば胃穿孔が自然発生し,典型的には生後1週までに発生する。全体として発生はまれであるが,正期産児より早産児で多くみられる。
胃穿孔の病因は不明であるが,胃壁の先天性欠損を原因とすることがあり,欠損部は通常,大弯に沿ってみられる。突如として腹部が膨隆し,呼吸窮迫を来し,腹部X線では大きな腹腔内遊離ガスを認める。
死亡率が高く(25%),早産児ではさらに高い(60%)。穿孔の外科的修復後の予後は通常良好である。
新生児における回腸穿孔
回腸穿孔は,極低出生体重児(1500g未満)で生後2週間に最もよくみられる別のまれな疾患である。絨毛膜羊膜炎,出生後のグルココルチコイドの使用,および動脈管開存を閉鎖するためのインドメタシン療法との関連が報告されている。
回腸穿孔の病因は不明であるが,回腸壁の筋層欠損,または一酸化窒素合成酵素の異常と血管収縮による局所的な虚血が関係している可能性がある。
回腸穿孔の治療法は,輸液および抗菌薬による安定化と,その後の外科的修復である。
新生児における腸間膜動脈閉塞症
臍動脈カテーテルの高位留置後に,壁在血栓または塞栓によって腸間膜動脈が閉塞することがある。このような発生は極めてまれであるが,手術および腸管切除を必要とする広範な腸梗塞を引き起こす可能性がある。
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