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新生児および乳児に生じる可能性がある消化管疾患としては以下のものがある:
新生児では,その他の外科的救急疾患(鼠径ヘルニア,胃穿孔,回腸穿孔,腸間膜動脈閉塞症)もよくみられる。
小児では感染性胃腸炎が最も頻度の高い消化管疾患である。世界で毎年約30億から50億の症例が発生しており,医療サービスの提供が十分でない国々の5歳未満の小児で最も頻度が高くなっている。下痢および脱水による死亡が毎年約150~250万例発生している。米国では,感染性胃腸炎は毎年3億5000万例が発生し,100~300人が死亡している。先進国では約2%の小児において,いずれかの時点で急性胃腸炎と脱水のために入院が必要となる。米国では,急性胃腸炎の入院件数は200,000件,外来受診件数は150万件と推定されており,それらによる費用は20億ドルを超えている。ウイルス性で最も頻度の高かったロタウイルス胃腸炎の発生率は,ロタウイルスワクチンの定期接種により58~90%減少した。現在の米国では,ノロウイルスが小児における急性胃腸炎の第一の原因となっている(1)。
(小児における脱水および輸液療法も参照のこと。)
総論の参考文献
1.Sattar SBA, Singh S: Bacterial gastroenteritis [Updated 2020 Aug 11].In StatPearls (Internet).Treasure Island, StatPearls Publishing, 2020.
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