薬剤による自己免疫

執筆者:Jennifer M. Barker, MD, Children's Hospital Colorado, Division of Pediatric Endocrinology
レビュー/改訂 2023年 4月
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    免疫チェックポイント阻害薬と呼ばれる新しいクラスの抗がん剤を投与されている患者は,内分泌疾患をはじめとする自己免疫疾患を発症するリスクが高い。下垂体炎,自己免疫性甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症および甲状腺機能低下症の両方),1型糖尿病,および原発性副腎皮質機能低下症が報告されている(1,2)。

    診断は,臨床所見に基づく適応に応じて血糖値,電解質,およびホルモンの測定による。

    治療は,欠乏していることが確認されているホルモンの補充である。具体的には,甲状腺ホルモン,インスリン,またはグルココルチコイドなどが補充される。

    参考文献

    1. 1.Chang L-S, Barroso-Sousa R, Tolaney SM, et al: Endocrine toxicity of cancer immunotherapy targeting immune checkpoints.Endocr Rev 40(1):17–65, 2019.doi: 10.1210/er.2018-00006

    2. 2.Elia G, Ferrari SM, Galdiero MR, et al: New insight in endocrine-related adverse events associated to immune checkpoint blockade. Best Pract Res Clin Endocrinol Metab 34(1):101370, 2020.doi:10.1016/j.beem.2019.101370

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