神経疾患の症状に関する序論

神経系は様々な身体機能を調節しているため，神経症状は非常に多彩である。それらの症状には，あらゆる形態の疼痛が含まれるほか，筋機能，感覚，感覚刺激の解釈，特殊感覚（視覚，味覚，嗅覚，聴覚），睡眠，覚醒度（意識），および精神機能（認知）が関与する可能性がある。主な例として以下のものがある：

• 失認

• 健忘

• 失語

• 失行

• 運動失調

• 痙攣発作，片頭痛，脳炎などでみられる前兆（例，視覚，嗅覚）

• 動作緩慢

• せん妄

• 認知症

• 構音障害（例，脳卒中または脳神経麻痺によるもの）

• 嚥下困難

• ジストニア

• 日中の過度の眠気

• 頭痛

• 不眠症

• 不随意運動（例，舞踏運動，ミオクローヌス，チック）

• 記憶障害

• 筋痙攣

• 筋硬直または筋強剛（パーキンソン病やスティッフパーソン症候群などでみられる）

• しびれやその他の感覚障害

• 昏蒙または昏睡

• 痙攣発作

• いびき

• 振戦

• 回転性めまい

• 視力障害，霧視，暗点（片頭痛などで起こる），または複視

• 筋力低下