羊水とは何ですか?
羊水とは、あなたの妊娠中、子宮の中の赤ちゃんのまわりにある液体のことです。羊水は羊膜腔に入っています。羊膜腔は妊娠すると子宮の中に作られ、胎児と羊水が入っています。陣痛が始まると羊膜腔が破れ、羊水がもれ出します。これを「破水」といいます。
羊水にはどんな問題が起こりますか?
羊水の問題は、羊水が少なすぎたり、多すぎたりすることです。
羊水が多すぎる
羊水が少なすぎる
羊水が少なすぎると、赤ちゃんの体や肺の成長が異常になることがあります。
次の場合に、羊水が少なくなりすぎることがあります:
赤ちゃんに腎臓の病気やその他の生まれつきの異常がある、赤ちゃんが在胎期間のわりに成長していない、または死亡している
胎盤(おなかにいる赤ちゃんに栄養を届ける器官)が正しく働いていない
妊娠している期間が長すぎる(42週以上)
イブプロフェン、アスピリン、ACE阻害薬などのこの問題を引き起こすかもしれない薬を使った
医師はどのようにして、私に羊水の問題があるかどうかを判断しますか?
あなたの子宮が、妊娠している期間に合った大きさでなければ、医師は問題があるのではないかと疑うことがあります。定期的な健診での超音波検査で、医師が羊水の問題に気づくことがあります。超音波検査では、音波を利用して子宮の中の動画を作り出します。
医師は羊水の問題をどのように治療しますか?
羊水が多すぎる
羊水が多すぎるのなら医師が余分な羊水を針でぬきとればよいだけだ、と考えるかもしれません。それが役立つこともありますが、ふつうは何かが変わることはないようです。そのかわりに、医師は:
原因がある場合はそれを治療します(たとえば、糖尿病を治療する薬を出します)。
赤ちゃんの様子を注意深く見守って、問題の徴候がみられる場合は出産させます。
問題が何もなくても、予定日のおよそ1週間前には出産させます。
羊水が少なすぎる
医師は超音波検査や、場合によってはほかの検査を用いて、赤ちゃんの成長と健康状態を見守ります。ほかに問題がないかぎり、出産予定日あたりに出産できるようにします。