細菌さいきんおおまかな説明せつめい

レビュー/改訂 2022年 3月
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細菌さいきんとはなんですか?

細菌さいきんは、とてもちいさな生物せいぶつです。とてもちいさいので、顕微鏡けんびきょう使つかわないとることができません。一般的いっぱんてき細菌さいきんおおくは、人間にんげんのかみのふとさの100ぶんの1以下いかおおきさです。細菌さいきんは、ウイルス真菌しんきんのようなほかの微生物びせいぶつとはことなります。

細菌さいきんには何千なんぜんもの種類しゅるいがあります。細菌さいきんはいろいろなかたちをしていて、医師いしがどの細菌さいきんかを特定とくていするのに役立やくだちます。

細菌さいきんは、たとえばつぎのような場所ばしょなど、ほぼどこにでもいます:

  • 地面じめんなか

  • みずなか

  • 皮膚ひふうえ

  • くちなかちょうなかちつなか

細菌さいきんは、条件じょうけんえば、とてもはやえます。ほんのすこしの細菌さいきんが1にち数十すうじゅうおくえることがあります。

細菌感染症さいきんかんせんしょうとはどのような病気びょうきですか?

細菌感染症さいきんかんせんしょうは、細菌さいきんからだ一部いちぶはいりこんで、具合ぐあいわるくなることです。よくある細菌感染症さいきんかんせんしょうつぎのものです:

細菌さいきんなかには、毒素どくそばれる化学物質かがくぶっしつどくをだすものがあります。毒素どくそ体中からだじゅうひろがって、細菌さいきん侵入しんにゅうしていない場所ばしょ影響えいきょうおよぼす可能性かのうせいがあります。細菌さいきんがだす毒素どくそ原因げんいんこる病気びょうきにはつぎのものがあります:

すべての細菌さいきん病気びょうきこすのですか?

いいえ、細菌さいきんおおくは感染症かんせんしょうこしません。細菌さいきんなかにはやくつものもあります。ひと皮膚ひふ表面ひょうめんからだなかみついている細菌さいきんおおくは、がいはありません。このようなものを常在菌じょうざいきんといいます。しかし、皮膚ひふうえからだなか侵入しんにゅうしたほかの細菌さいきんがこのような細菌さいきん攻撃こうげきする可能性かのうせいがあります。

どのようにして細菌感染症さいきんかんせんしょうにかかりますか。

有害ゆうがい細菌さいきんはいろいろな方法ほうほうからだなか侵入しんにゅうします。たとえば:

  • 細菌さいきんはいっているものをべたりんだりする

  • 細菌さいきんがただよっている空気くうき

  • 細菌さいきんがついているものにさわってから、くちはなをさわる

  • きずやすりきず、やけどをおう(細菌さいきん皮膚ひふのなかにはいりこみます)

破傷風はしょうふうこす細菌さいきんなど、一部いちぶ有害ゆうがい細菌さいきんまわりに存在そんざいします。しかし、ほとんどの有害ゆうがい細菌さいきんは、その細菌さいきん感染かんせんしたひと動物どうぶつからやってきます。

ときに、からだなかがいのない細菌さいきんがいつもとはちがう場所ばしょはいりこむことがあります。たとえば、ちょうなかではがいのない細菌さいきん膀胱ぼうこう血液けつえきながれのなかはいると、感染症かんせんしょうこすことがあります。

からだはどのようにして細菌さいきんからまもっていますか?

ひとからだには、つぎのように細菌さいきんからまも方法ほうほうそなわっています:

  • ほとんどの細菌さいきんは、皮膚ひふちょう粘膜ねんまくによって、からだなかはいりこむことができません。

  • からだなかはいった細菌さいきん免疫系めんえきけい攻撃こうげきをうけます。

免疫系めんえきけいは、白血球はっけっきゅうという細胞さいぼう使つかって、有害ゆうがい細菌さいきん見分みわけています。白血球はっけっきゅうなかには、細菌さいきん直接ちょくせつころすものもあります。細菌さいきんころはたらきのある抗体こうたいという物質ぶっしつをつくる白血球はっけっきゅうもあります。

医師いしはどのようにして、わたし細菌感染症さいきんかんせんしょうかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、あなたの症状しょうじょうから細菌感染症さいきんかんせんしょううたがいます。ふつうは、サンプルを検査室けんさしつおくって、細菌さいきんがいるかどうかを調しらべます。感染かんせんがあるとかんがえられるからだ場所ばしょおうじて、つぎのようなサンプルがおくられます:

  • 血液けつえき

  • 尿にょう

  • たん(せきといっしょにされる粘液ねんえき

  • のど、陰茎いんけい、またはちつ内側うちがわをこすった綿棒めんぼう

検査室けんさしつは、細菌さいきんがいるかどうか、どんな種類しゅるい細菌さいきんか、その細菌さいきんころすことができる抗菌薬こうきんやく種類しゅるいなにかを医師いしつたえます。

医師いし細菌感染症さいきんかんせんしょうをどのように治療ちりょうしますか?

細菌感染症さいきんかんせんしょうによっては、からだ自然しぜん撃退げきたいすることがあります。しかし、おおくの細菌感染症さいきんかんせんしょうでは、医師いしはあなたにつぎのものを処方しょほうします:

ペニシリンなどの抗菌薬こうきんやくは、細菌さいきんころすためのくすりです。抗菌薬こうきんやくにはいろいろな種類しゅるいがあります。抗菌薬こうきんやくはそれぞれ、特定とくてい細菌さいきんにしかがありません。

深刻しんこく細菌感染症さいきんかんせんしょう場合ばあいは、入院にゅういんして抗菌薬こうきんやく直接ちょくせつ静脈じょうみゃくから投与とうよしてもらう必要ひつようがあります。

抗菌薬こうきんやくたいする耐性たいせいとはなんですか?

特定とくてい抗菌薬こうきんやくによって細菌さいきんころすことができない場合ばあい、それを抗菌薬こうきんやくたいする耐性たいせいといいます。

細菌さいきんは、あるしゅ抗菌薬こうきんやくたいしてはもともと耐性たいせいがあります。しかし、以前いぜんがあった抗菌薬こうきんやくたいして細菌さいきんがしばしば耐性たいせいをもつようになります。耐性たいせいをもつようになるのは、細菌さいきん遺伝子いでんし変異へんいするからです。細菌さいきん耐性たいせいをもった遺伝子いでんし子孫しそんつたえます。

抗菌薬こうきんやくたいする耐性たいせいおおきな問題もんだいです。耐性たいせいのある感染症かんせんしょうには、より強力きょうりょく抗菌薬こうきんやく必要ひつようで、しばしば深刻しんこく副作用ふくさようしょうじます。強力きょうりょく抗菌薬こうきんやくをもってしても、毎年まいとし数千人すうせんにん抗菌薬こうきんやく耐性たいせいのある感染症かんせんしょう死亡しぼうしています。

抗菌薬こうきんやく使つか頻度ひんどおおければおおいほど、耐性菌たいせいきんができる可能性かのうせいたかくなります。つまり、病院びょういんや、動物どうぶつ定期的ていきてき抗菌薬こうきんやく使つかっている農場のうじょうなどで、細菌さいきん抗菌薬こうきんやくたいして耐性たいせいをもつことがおおくなります。耐性菌たいせいきんひとからひとひろがる可能性かのうせいがあります。このようなことが病院びょういんこるととく危険きけんです。病院びょういんには免疫めんえきのはたらきよわひとや、すでにおも病気びょうきにかかっているひとがたくさんいるからです。

細菌感染症さいきんかんせんしょうはどうすれば予防よぼうできますか?

細菌感染症さいきんかんせんしょう予防よぼうするためにはつぎのことをおこなってください:

  • ひんぱんにあらいましょう。べものをあつかうときや、たくさんのひととふれあうときにはとくをつけましょう。

  • べもののしたごしらえや調理ちょうりをきちんとしましょう。

  • 性交せいこうをするときは感染かんせん対策たいさくをしましょう。

  • 医師いしから必要ひつようだとわれた予防接種よぼうせっしゅけましょう。

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