放射線療法とは何ですか?
放射線療法とは放射線を使ってがん細胞を破壊したり、がんを小さくしたりするがん治療です。
医師は頭のがん、首のがん、脳のがん、乳がんなど、たくさんの種類のがんを治療するために放射線療法を使います。
放射線はがん細胞をすべて破壊するわけではなく、また一部の正常な細胞を破壊することもあり、それによって副作用が起きることもあります。
医師は、放射線に加えて別の種類のがんの治療法(化学療法など)を使ってがんを治療することがあります。
放射線療法によって、将来的にほかのがんにかかる可能性が高くなることがあります。
放射線療法は、がん細胞だけでなく、体のあらゆる種類の細胞を殺します。放射線は、健康な組織ではなく、おもにがんに当たるように、とても慎重に狙いを定める必要があります。
放射線療法の種類
ほとんどの放射線療法では、がんがある場所に放射線を照射する装置を使います。放射線には次の2種類があります:
ガンマ線
陽子線
陽子線の方がガンマ線よりも正確に狙いを定めることができます。どちらの種類の放射線を使うとしても、ほとんどの人は6~8週間にわたって毎日放射線療法を受けます。
医師が健康な組織を傷つけないようにするもう1つの方法として、体のさまざまな方向やさまざまな角度から、がんに放射線を照射します。そうすることで、放射線は常にがんには当たりますが、健康な同じ組織に毎回当たることはありません。
ほかの種類の放射線療法としては次のものがあります:
医師が静脈の中に放射性物質を注射して、血液に乗せてがん細胞まで到達させる
医師が放射性物質の小さなカプセル(シード)をがんの中に入れる
放射線療法の副作用にはどのようなものがありますか?
体に力が入らず、疲れを感じる
口内炎
皮膚の異常(発赤、かゆみ、皮がむけるなど)
飲み込むときの痛み
肺の腫れ
吐き気や嘔吐
いつもよりも何度も排尿したくなる感じや、排尿をするときの痛み
あざができやすい
放射線療法は、正常な組織を傷つけて、将来的にほかのがんにかかる可能性を高めることがあります。その危険性は、年齢や放射線療法を体のどこに受けるかによってちがいます。