脳の感染症は、とても深刻な病気で、命にかかわることもあります。次のような原因で起こります:
ウイルス(最も多い)
細菌
真菌または寄生虫(まれ)
脳だけに起きる感染症を、脳炎といいます。脳と脊髄をおおう組織の層(髄膜)に起きる感染症を、髄膜炎といいます。ただし、脳炎が広がって髄膜炎を引き起こすこともあります。ときには、髄膜炎が広がって脳炎を引き起こすこともあります。
ウイルスによる脳の感染症は、ふつうは脳の全体に起こります。細菌による脳の感染症になると、脳膿瘍という、うみがたまった空洞ができることがあります。
脳の感染症はどのようにして起こりますか?
ふつうは、体のほかの部分で感染が始まります。それが脳や髄膜に来るには、いくつかの経路があります:
歯、副鼻腔、耳など、近くで起きた感染症が広がる
体の別の部分から、血液の流れに乗って広がる
体の外から直接入ってくる(たとえば、頭蓋骨の骨折や脳の手術のときなど)
血液の流れに乗って広がる感染症は、虫刺され、特に蚊やダニに刺されることで起こることがあります。
脳の感染症にはどのような症状がありますか?
医師はどのようにして脳の感染症を診断しますか?
医師は脳の感染症をどのように治療しますか?
医師は感染症の原因を治療しようとします。抗ウイルス薬や抗菌薬は、一部の感染症に効きますが、すべてに効くわけではありません。医師は症状を軽くするための薬も使います。必要なら、医師が人工呼吸器をつけたり、血圧を保つための治療をすることもあります。
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