WPW（ウォルフ-パーキンソン-ホワイト）症候群しょうこうぐん

WPW症候群しょうこうぐんは、心臓しんぞうの拍動はくどうが速はやくなりすぎる不整脈ふせいみゃくが起おきる病気びょうきです。これは生うまれつきある病気びょうきで、心臓しんぞうにある余分よぶんで異常いじょうな電気でんき経路けいろが関係かんけいしています。発症はっしょうすると、余分よぶんな経路けいろによって心拍数しんぱくすうが高たかくなります。

• 症状しょうじょうとしては、動悸どうき、力ちからが入はいらない感かんじ、息切いきぎれなどがあります。

• 生うまれつき余分よぶんな電気でんき経路けいろがあっても、症状しょうじょうはふつう10代だいか20代だい初はじめになるまで現あらわれません。

• 医師いしは心電図検査しんでんずけんさでWPW症候群しょうこうぐんを診断しんだんします。

• 医師いしは薬くすりやそのほかの手段しゅだんでWPW症候群しょうこうぐんを治療ちりょうします。

症状しょうじょうはふつう、10代だいか20代だい初はじめに現あらわれますが、どの年としでも現あらわれることがあります。

赤あかちゃんの場合ばあい、次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 呼吸こきゅうの問題もんだい

• とてもぐったりしている

• よく食たべない

10代だいの若者わかものや大人おとなでは、次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 心臓しんぞうがドキドキする

• ときに気きを失うしなう

• ときに胸むねの痛いたみ

WPW症候群しょうこうぐんの人ひとにとっては、心房細動しんぼうさいどうという別べつの不整脈ふせいみゃくがとても危険きけんです。心房細動しんぼうさいどうとWPW症候群しょうこうぐんが同時どうじに起おこると、すぐに治療ちりょうしなければ、命いのちにかかわる心室細動しんしつさいどうにつながることがあります。

医師いしは脈みゃくをとり、次つぎのことをします：

• 心電図検査しんでんずけんさ

心電図検査しんでんずけんさは、胸むねや腕うで、脚あしにはるシールとケーブルを使つかって心臓しんぞうの電気的でんきてきな活動かつどうを測定そくていする、すぐに行おこなえて、痛いたみのない検査けんさです。

心拍数しんぱくすうを下さげるために、医師いしは次つぎのどれかを試ためすよう、あなたに指示しじすることがあります：

• 便べんを出だすときのように、いきむ

• あごの先さきの下したで首くびをさする

• 氷水こおりみずを入いれた洗面器せんめんきに顔かおを入いれる

これらの方法ほうほうで効果こうかがない場合ばあいや、症状しょうじょうが重おもい場合ばあい、医師いしは：

• 薬くすりを直接ちょくせつ静脈じょうみゃくに投与とうよする

WPW症候群しょうこうぐんで心拍数しんぱくすうが上あがる症状しょうじょうが何度なんども起おきる場合ばあいは、医師いしは次つぎの治療ちりょうを勧すすめることがあります：

• アブレーションという処置しょち