横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅ

横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅは、正常せいじょうなら筋肉きんにくの細胞さいぼうになるはずの細胞さいぼうから発生はっせいする、大おおきくなるのが速はやいがんです。ほとんどが小ちいさな子こどもに起おこります。

• 横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅは、体からだのどの部分ぶぶんからも発生はっせいしますが、ほとんどの場合ばあい、頭あたまと首くび、性器せいき、尿路にょうろ、腕うで、または脚あしにできます。

• 横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅが最もっともよく起おこるのは、7才さい未満みまんの子こどもです。

• 治療ちりょうとしては、手術しゅじゅつや化学療法かがくりょうほうのほか、ときには放射線療法ほうしゃせんりょうほうをすることもあります。

横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅの原因げんいんは、医師いしたちにも分わかっていません。

現あらわれる症状しょうじょうは、横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅができた場所ばしょによって変かわります。次つぎのような症状しょうじょうがあります：

• 皮膚ひふの下したの硬かたいしこり（腕うでや脚あしにできることがあります）

がんができた体からだの部分ぶぶんに応おうじて、次つぎのような問題もんだいが起おこることがあります：

• 目め：なみだ、目めの痛いたみ、目めが前まえの方ほうに出でてくる

• 鼻はなやのど：鼻はなづまり、鼻はなから粘液ねんえきやうみが出でる、声こえの変化へんか

• 性器せいきや尿路にょうろ：おなかの痛いたみ、おなかのしこり、尿にょうが出でにくい、尿にょうに血ちが混まじる

• 腕うでや脚あし：皮膚ひふの下したの硬かたいしこり

子こどもの腕うでや脚あしにできた横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅは、ほかの部分ぶぶんに広ひろがることが多おおく、特とくに肺はい、骨髄こつずい、リンパ節せつによく広ひろがります。それらはふつう、症状しょうじょうを引ひき起おこしません。

医師いしは、お子こさんの症状しょうじょうから横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅを疑うたがいます。お子こさんに横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅがあるかどうかを確たしかめるために、医師いしは次つぎのことをします：

• CT検査けんさかMRI検査けんさをする

• しこりの一部いちぶやときには全体ぜんたいをとって、顕微鏡けんびきょうで調しらべる検査けんさ（生検せいけんといいます）

お子こさんにがんがある場合ばあい、医師いしはがんが広ひろがっているかどうかを調しらべるための検査けんさをします。次つぎのことをします：

• 胸むねのCT検査けんさ

• 放射性物質ほうしゃせいぶっしつを少すこしだけ注射ちゅうしゃして、体からだの中なかの画像がぞうをとる検査けんさ（核医学検査かくいがくけんさ）

• 骨髄こつずいのサンプルをとって、がんがないか調しらべる検査けんさ（骨髄生検こつずいせいけん）

もし横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅが広ひろがっていなければ、治療ちりょうが簡単かんたんになります。

横紋筋肉腫おうもんきんにくしゅを治療ちりょうするために、医師いしは次つぎのことをします：

• がんを取とり除のぞくための手術しゅじゅつ

• 化学療法かがくりょうほう

• ときには放射線療法ほうしゃせんりょうほう