眼球の突出の主な原因と特徴

原因

一般的な特徴*

検査

バセドウ病(グレーブス病)

眼症状:痛み、涙目、乾燥、刺激感、光への過敏、複視、視力障害

通常、両眼に現れる

全身症状:動悸、不安、食欲亢進、体重減少、下痢、暑さに耐えられない、発汗の増加、不眠

血液検査による甲状腺機能の評価

ときに、眼窩のCTまたはMRI検査

眼窩蜂窩織炎(がんかほうかしきえん、眼窩内の組織の感染症)

片眼のみ

眼が赤くなる、眼の奥の痛み、眼を動かしたときの痛み、眼の中や眼の周りのうずき

まぶたの腫れと発赤

眼をすべての方向に動かせない

視覚障害または視力障害

発熱

ときに、副鼻腔炎の症状が先に現れる

脳および眼窩のCTまたはMRI検査

眼窩内の腫瘍(良性または悪性)や血管の奇形などの腫瘤

片眼の視力障害または視力低下、眼痛

ときに複視または頭痛

眼窩のMRIまたはCT検査

球後出血(眼窩内の出血)

通常、片眼のみ

症状が突然起こる

視力障害、複視、眼痛

最近眼の手術もしくは眼のけがをした人または出血性疾患のある人にみられる

直ちに、眼窩のCT検査または治療

*特徴としては症状や診察結果を示しています。示されている特徴は典型的なものですが、常に認められるわけではありません。

CT = コンピュータ断層撮影、MRI = 磁気共鳴画像。

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