痛風の治療に用いられる薬剤

薬剤

主な副作用

備考

非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)

すべてのNSAID(アスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなど)

胃の不調

出血

腎機能低下

カリウム値上昇

ナトリウム、カリウム(まれ)、水分の貯留

ときにむくみまたは高血圧

痛風の急性(突然の)発作の治療または発作の予防に使用される

腎疾患のある人または抗凝固薬を服用している人では使用しない

抗痛風薬

コルヒチン

胃の不調と下痢

骨髄における血球生産の抑制(薬を適切に使用していればめったに起こらない)

筋肉痛や筋力低下(まれ)

他の多くの薬と相互作用し、ときに強い副作用を起こす

痛風発作の予防と治療に使用される

腎疾患のある人では使用しないか用量を減量する

コルチコステロイド

プレドニゾン(日本ではプレドニゾロン)(経口薬)

むくみや高血圧を伴うナトリウムの貯留

血糖値上昇

長期の使用で多くの副作用

急性発作の治療に使用される

テブト酸プレドニゾロンやトリアムシノロンヘキサアセトニド(triamcinolone hexacetonide)(注射薬)

痛み

不快感

感染症(まれにみられる)

侵された関節が1カ所または2カ所だけの場合に関節に注射する

尿酸排泄促進薬(尿中への尿酸の排泄を促進する薬)

プロベネシド

発疹(まれ)

吐き気(まれ)

嘔吐(まれ)

腎結石

血中尿酸値を下げて痛風発作を予防するために長期的に使用できる

尿酸の生成を阻害する薬

アロプリノール

胃の不調

発疹(まれに非常に深刻な場合がある)

白血球数の減少(まれ)

肝傷害(まれ)

血液中の尿酸値を下げて、痛風発作を予防し体内の結晶や腎臓の結石を除去するために、長期間使用できる

フェブキソスタット

吐き気

発疹

アロプリノールを服用できないか、高用量のアロプリノールを服用しても血中尿酸値が十分に低下しない場合に特に有用

ペグロチカーゼ(pegloticase)

尿酸の移動による発作のリスクが高い(特に初めて使用した時)

静脈内への点滴に伴うアレルギー反応

数カ月間にわたって重症の痛風がある場合に、尿酸の沈着を急速に溶かすために使用される

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