小児に発疹を引き起こすウイルス感染症

感染症

潜伏期間

感染力のある期間

発疹の部位

発疹の性質

麻疹(はしか)

7~14日間

発疹が現れる2~4日前から、現れて2~5日後まで

まず耳の周りと顔や首に出現する。

体幹、腕、脚に広がる。

発熱、鼻水、せき、眼の充血、のどの痛みの開始から3~5日後に始まり、3~5日間続く。

不規則で平坦な赤い部分ができ、すぐに盛り上がってくる。

風疹

14~21日間

発疹が現れる1週間前から、現れて1週間後まで

新生児では、通常は何カ月も感染力が持続する

まず顔や首に出現する。

体幹、腕、脚に広がる。

微熱、リンパ節の腫れと圧痛、眼の充血、頭痛が現れてから1日後または2日後に始まり、3~5日間続く。

細かく、ピンク色で平坦。

突発性発疹(小児ばら疹、偽性風疹)

約5~15日間

不明

体幹から始まり、通常、首、顔、腕、脚に広がる。

高熱が出てから約4日目、通常、熱が下がった時点で現れ、数時間から数日間続く。

ピンクがかった赤色で、平坦なことも隆起していることもある。

伝染性紅斑(リンゴ病またはパルボウイルスB19感染症)

4~14日間

発疹が現れる前から、現れて1~2日後まで

まず頬に出現する。

腕、脚、体幹に広がる。

微熱、頭痛、鼻水が現れてから数日後に始まり5~10日間続く。

数週間にわたって再発することがある。

頬の赤色の発疹(平手打ち様紅斑)が腕、脚、体幹に広がり、薄くなってレース状模様の斑点となる。

水痘(水ぼうそう)

11~15日間

症状が現れる数日前から、発疹がすべてかさぶたで覆われるまで

まず顔、首、体幹に出現する。

腕、脚、頭皮に広がる。

多数現れて、様々な段階の発疹が混在する。

発熱およびけん怠感が現れた直後に始まり、数日から2週間続く。

小さく平らで赤い斑点が、盛り上がって、赤い部分の上に液体で満たされた丸い水疱ができ、最終的にかさぶたで覆われる。