加齢に関連する注意点：感染症

高齢者では、いくつかの理由により、若い人よりも感染症が起きやすく、症状が重くなりがちです。

• 加齢によって免疫機能が低下します（加齢の影響を参照）。

• 慢性閉塞性肺疾患、がん、糖尿病など高齢者に多い長期的な病気（慢性疾患）の多くも、感染のリスクを高めます。

• また高齢になると、病院や介護施設など、重篤な感染症になるリスクが高い場所にいることが多くなります。病院では、抗菌薬が多用されているために抗菌薬に耐性をもった微生物が増えやすく、そのような微生物による感染症は、家庭内や一般社会でかかる感染症よりもしばしば治療が難しくなります（院内感染を参照）。