ADHDの徴候

注意欠如・多動症(ADHD)の徴候がすべて現れていなくとも、ADHDの診断が下されることがあります。しかし、診断を下すには、不注意の徴候か多動性と衝動性の徴候が6つ以上(混合型のADHDの診断を下す場合は、各群から6つ以上)、常にみられる必要があります。徴候は複数の環境(例えば家庭と学校など)で現れていなければならず、社会的能力と学業能力を妨げるものでなくてはなりません。

不注意の徴候:

  • 細部に対して注意を払えないことが多い

  • 勉強や遊びに注意を持続させることが困難である

  • 直接話しかけられても聞いていないように見える

  • 指示に従わないことが多く、言われたことをやり遂げられないことが多い

  • 課題や活動を手際よく行えないことが多い

  • 精神的な集中力が必要な課題に取り組むことを避けたり、嫌ったり、やりたがらないことが多い

  • よく物をなくす

  • 外からの刺激を受けるとすぐ気がそれる

  • 物忘れが多い

多動性と衝動性の徴候:

  • 手や足を絶えず落ち着きなく動かしたり、体をくねらせたりすることが多い

  • 教室やその他の場所で席を離れることが多い

  • 過度に走り回ったり何かによじ登ったりすることが多い

  • 余暇活動で、静かに遊んだりおとなしく参加したりすることがなかなかできない

  • 絶えず動き回っていたり、「モーターに動かされているように」振る舞ったりすることが多い

  • しゃべりすぎることが多い

  • 質問が終わる前に答えを口走ることが多い

  • 自分の順番を待てないことが多い

  • 他者の邪魔をしたり割り込んだりすることが多い

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