旅行中に症状や病気が発症し、帰国の時点でそれらが治まっていない場合は、医師の診察を必ず受けなければなりません。旅行中にかかる病気の中には、帰宅するまで現れないものもあります。
帰国後に最もよく起こる病気は以下のものです。
持続性の旅行者下痢症
最もよく感染し、重篤になる可能性が高い病気は以下のものです。
旅行に関連した病気の中には、帰国後に始まるものもあります。例えば、減圧症(ベンズ)はスキューバダイバーが水面に浮上した後に起きることがあります。リスクが高くなるため、スキューバダイバーはダイビング後24時間は飛行すべきではありません。症状の中には帰国後、数週間から数カ月経って発症するものがあります。外国旅行後の発熱は特によくみられる症状です。例えば、マラリアは感染から数日後に発熱を引き起こします。旅行と新たな症状との関連はしばしば明らかではありませんが、最近旅行に行ったという情報は、診断確定の上で重要な要因となる可能性があります。そこで患者は、健康上の問題が現れたときには何であれ、医師に最近の旅行について伝えるべきです。
国際旅行医学会(International Society of Travel Medicine)のウェブサイト(www.istm.org)にトラベルクリニックの一覧が公開されています。これらのクリニックの多くは、帰国後に病気を発症した人への支援を専門としています。
さらなる情報
以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。
米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention):旅行者の健康(Travelers' Health)
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