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やさしくわかる病気事典
米国では、咬む昆虫として以下のものがよくみられます。
(咬み傷と刺し傷に関する序も参照のこと。)
ホイールバグとウォーターバグを除き、これらはすべて吸血しますが、有害なものはありません。これらの昆虫に咬まれた傷は、昆虫の唾液中に含まれる成分によって刺激を受けます。傷の多くは小さく赤い、かゆみを伴う隆起ができる程度です。ときに、腫れや痛みを伴う広範囲のびらん(潰瘍)が生じることもあります。咬まれた昆虫に対するアレルギーがある場合や、咬まれた部分が後に感染を起こした場合は、症状が重くなります。ノミは、ときにかまなくてもアレルギー反応を引き起こすことがあります。
咬まれた傷口は洗浄し、抗ヒスタミン薬、麻酔薬、またはコルチコステロイドを含むか、これらが配合されたクリームや軟膏を塗ると、かゆみや痛み、炎症が緩和されます。咬まれた場所が複数カ所に及ぶ場合は、経口薬の抗ヒスタミン薬を使用します。これらの虫刺されにアレルギーのある人は、すぐに医師の診察を受けるか、アドレナリンを充填した注射器が入った緊急用アレルギーキットを使います。
昆虫による感染症の伝播
昆虫に咬まれること自体よりも、世界の特定の地域に生息する特定の昆虫に咬まれることで感染症にかかる可能性があることの方が重大です。
蚊に刺されることで、以下の病気に感染することがあります。
ノミに刺されることで、以下の病気に感染することがあります。
シラミは以下の病気を媒介することがあります。
ほかにも以下のような昆虫に咬まれることで、以下の病気に感染することがあります。
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