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保育

執筆者:Steven D. Blatt, MD, State University of New York, Upstate Medical University
レビュー/改訂 2023年 12月
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米国では、大半の小児が就学前に親以外の成人からの保育または家庭外での保育を受けています。また、5~12歳の小児の多くが登校前や放課後に家庭外で保育を受けています。

家庭外での保育を提供する人や場としては、以下の例が挙げられます。

  • 親戚、友人、隣人、ベビーシッターによる非公式な在宅保育

  • 家庭的保育(個人の自宅での集団保育)

  • 保育施設

  • 就学前教育プログラム

  • 学齢期の小児のケアとキャンププログラム

保育施設には、許可施設と認可施設があり、両方を取得している施設もあります。許可施設は、特定の地方自治体が保育を許可するための最低要件を満たしています。認可施設は、一般に許可施設よりも高い基準を満たしている必要があります。一部の地方自治体は、健康および安全基準に関して在宅保育プログラムの認定または登録を行っています。家族は許可や認可、その他の基準に関する情報を知ることができます。

家庭外での保育の質は様々です。極めて優れたものも、よくないものもあります。家庭外での保育が有益なこともあります。質の高い集団保育を受けている小児は、社会面および学業面での刺激を通じて、良い影響を受ける可能性があります。

知っていますか?

  • 就学前の小児のほとんどが家庭外で保育されています。

  • 家庭外での保育により、社会との関わり、身体的活動を含む様々な活動、自立性を伸ばす機会といった効果が得られる場合があります。

家庭外での保育の利点

集団で遊ぶことは社会性を育てます。

屋内や屋外で活発に遊んだり運動したりすることは、体力の維持に役立ち、たまった身体的エネルギーを発散させることにつながります。

音楽、本、芸術、言語に早くから触れるプログラムで、小児の知的および創造的な発達が促進されます。

自分から行動を起こす機会が得られるプログラムは、小児の自立に役立ちます。

栄養のある食事や軽食を提供するプログラムもあります。

親が保育環境の質や安全性を評価する際に役立つ情報は、地方組織や全国的な組織を通じて多く提供されています。米国小児科学会の支援を受けて、保育・早期教育における安全衛生のための全米リソースセンター(National Resource Center for Health and Safety in Child Care and Early Education web site)のウェブサイトでは、良好な保育環境に関するチェックリストも含め、様々な情報を提供しています。

さらなる情報

以下の英語の資料が役に立つかもしれません。こちらの情報源の内容について、MSDマニュアルでは責任を負いませんのでご了承ください。

  1. 保育・早期教育における安全衛生のための全米リソースセンター(National Resource Center for Health and Safety in Child Care and Early Education

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