Consumer edition active

短期精神症

執筆者:Carol Tamminga, MD, UT Southwestern Medical Dallas
レビュー/改訂 2022年 4月 | 修正済み 2022年 9月
プロフェッショナル版を見る

短期精神症の症状は、妄想、幻覚や、統合失調症のその他の精神症症状に似ていますが、症状の持続期間ははるかに短く、1日から1カ月です。

短期精神症の患者では、以下の症状のうち少なくとも1つがみられます。

  • 妄想(確固たる科学的証拠に反して主張する誤った思い込み)

  • 幻覚

  • 支離滅裂な発言

  • 非常に支離滅裂な行動または緊張病性(動かないか反応しない)行動

症状の持続期間が1カ月未満で、別の病気では症状の説明がつかない場合、医師は短期精神症と診断します。同様の症状を引き起こす可能性のある他の病気としては、薬の副作用、脳腫瘍や側頭葉てんかんなどの身体的な異常、統合失調症統合失調感情症などがあります。

短期精神症の治療は、統合失調症の治療と同様であり、医師による監督指導が必要で、ときに抗精神病薬での短期治療が必要になることもあります。

再発がよくみられますが、再発するまでの間は、短期精神症の患者は一般的に支障なく日常生活を送ることができ、症状はあってもわずかです。

quizzes_lightbulb_red
医学知識をチェックTake a Quiz!
ANDROID iOS
ANDROID iOS
ANDROID iOS