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毛巣洞(もうそうどう)は、体毛が殿部の割れ目の最上部の皮膚の中に向かって成長することで起こる病気です。
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この病気は、殿部付近の体毛が皮膚の中に潜り込むように伸びることで発生します。
感染症が起きた場合の症状としては、痛み、発赤、腫れなどのほか、ときに膿もみられます。
診断は診察の結果に基づいて下されます。
治療法としては、膿瘍と毛巣洞を除去し、嚢胞(のうほう)を修復する処置などがあります。
(肛門と直腸の概要も参照のこと。)
毛巣洞は、通常は体毛の多い若い白人男性に起こりますが、女性でも発生します。
理由は不明ですが、ときに体毛が皮膚を刺激して皮膚の中に向かって成長することで空洞を形成し、その中に体毛がみられることもあります。このような空洞は毛巣嚢胞(もうそうのうほう)と呼ばれ、典型的には殿部の割れ目の最上部にできます。毛巣嚢胞は、何の症状も引き起こさない場合もあれば、感染を起こして痛みを引き起こす場合もあります。
感染によって膿がたまった場合は、毛巣膿瘍(もうそうのうよう)と呼ばれます。毛巣膿瘍は、痛み、発赤、腫れを引き起こします。ときに毛巣膿瘍から膿が自然に流れ出ることがあります。
毛巣洞では、その部分に慢性的に排膿する傷が生じます。
毛巣嚢胞
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この写真には、殿部の割れ目に生じた毛巣嚢胞が写っています。
IRAND/BSIP/SCIENCE PHOTO LIBRARY
毛巣洞の診断
医師の診察
他の感染症と毛巣洞を鑑別するために、感染部またはその周囲の小さな穴を探します。
毛巣洞の治療
毛巣膿瘍の場合、切開と膿の排出
毛巣洞の場合、手術による切除
より大きな嚢胞の場合、皮弁術
一般に、毛巣膿瘍には医師による切開と膿の排出が必要です。典型的には抗菌薬は必要ありません。
毛巣洞は通常、手術で切除する必要があります。
より大きな嚢胞では、皮弁術による閉鎖が必要になることがあります。皮弁術では、皮膚やときに筋肉を近くから動かし、嚢胞を切除した場所を覆います。
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