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膵臓は上腹部にある臓器です。消化管に分泌される消化液を分泌しています。膵臓ではインスリンも分泌されており、インスリンは血糖やその他のホルモンの調節を助けています。膵内分泌腫瘍は、ホルモンを分泌するタイプの膵臓細胞から生じる腫瘍です。このような腫瘍はそれ自体がホルモンを分泌することもしないこともあり、がん(悪性)のこともそうでないこともあります。腫瘍には以下の2種類があります。
機能性
非機能性
非機能性腫瘍はホルモンを分泌せず、がんではありません。このような腫瘍は、胆道や小腸の閉塞、消化管への出血、または腹部の腫瘤形成によって症状を引き起こすことがあります。
機能性腫瘍は特定のホルモンを大量に分泌し、様々な症候群を引き起こします。一部の機能性腫瘍はがんです。分泌されるホルモンとその腫瘍の種類には以下のものがあります。
これらのホルモンの過剰分泌は、多発性内分泌腫瘍症という病気でもみられることがあります。
膵内分泌腫瘍の治療
手術
ホルモンの作用を妨げる薬
ときに化学療法
いずれの種類の腫瘍に対しても、治療法は手術です。
手術に適さない場合は、ホルモンの分泌や作用を妨げる治療(オクトレオチドなど)やときに化学療法を行うことがあります。
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