免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんおおまかな説明せつめい

レビュー/改訂 2021年 6月
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免疫系めんえきけいは、からだまもるための仕組しくみです。病気びょうき感染かんせんからまもるのに役立やくだっています。免疫系めんえきけい役割やくわりは、細菌さいきん寄生虫きせいちゅう、がん細胞さいぼうなど、からだ一部いちぶではないものを攻撃こうげきすることです。

免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんとはどのような病気びょうきですか?

免疫不全めんえきふぜんとは、免疫系めんえきけいはたらきがよわくなっている(十分じゅうぶんでなくなっている)ことを意味いみします。免疫不全めんえきふぜんひとは、免疫抑制めんえきよくせい状態じょうたい易感染状態いかんせんじょうたいといわれることもあります。

ほかのひとよりも病気びょうき長引ながびいたり、ほかのひとではかるくてすむ感染症かんせんしょうがよりおもくなったりすることがあります。

  • 免疫系めんえきけいはたらきがよわまっている場合ばあい、あなたは病気びょうき感染かんせんから十分じゅうぶんまもられていません。

  • 正常せいじょうひとより病気びょうきになることがおおくなります。

  • よくある感染症かんせんしょうがふつうよりあぶなくなったり、めずらしい感染症かんせんしょうにかかったりすることがあります。

  • まれたときから免疫不全めんえきふぜん場合ばあいもあれば、感染かんせん病気びょうき、または治療ちりょう原因げんいん免疫不全めんえきふぜんになる場合ばあいもあります。

  • もしあなたが免疫不全めんえきふぜんなら、感染かんせんけるための対策たいさくをする必要ひつようがあります。

  • 医師いしは、免疫不全めんえきふぜんによってきた病気びょうきを、抗菌薬こうきんやく免疫めんえきグロブリンというくすりで、また、ときには幹細胞かんさいぼう移植いしょくという方法ほうほう治療ちりょうします。

免疫不全めんえきふぜん疾患しっかん原因げんいんなんですか?

免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんつぎ原因げんいんこる可能性かのうせいがあります:

  • まれつきの遺伝性疾患いでんせいしっかん―ただし、これはめずらしいことです

  • エイズなどの感染症かんせんしょう

  • 一部いちぶのがん、とく骨髄こつずい影響えいきょうあたえるがん

  • 放射線療法ほうしゃせんりょうほう一部いちぶ化学療法かがくりょうほうなど、がんにたいする治療ちりょう

  • 糖尿病とうにょうびょう

  • 一部いちぶくすり

炎症えんしょうめるために医師いし使つかおおくのくすりは、免疫系めんえきけいはたらきをよわめる可能性かのうせいがあります。そのようなくすり免疫抑制薬めんえきよくせいやくといいます。いちれいとして、プレドニゾン(日本にほんではプレドニゾロン)のようなコルチコステロイドがあります。医師いしは、あなたに免疫抑制薬めんえきよくせいやく使つかうことがありますが、それは免疫系めんえきけいがあなた自身じしんからだ攻撃こうげきしている(自己免疫疾患じこめんえきしっかん)ためです。

免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんにはどのような症状しょうじょうがありますか?

つぎのような症状しょうじょうがあります:

医師いしはどのようにして、わたし免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんかどうかを判断はんだんしますか?

医師いしは、あなたが病気びょうきによくかかる場合ばあいや、病気びょうきおも場合ばあい、または治療ちりょうをしてもふつうの効果こうかがみられない場合ばあいに、免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんうたがいます。ふつうはつぎのことをします:

  • 血液検査けつえきけんさ

血液検査けつえきけんさによって、白血球はっけっきゅうかずがとてもすくないか、免疫系めんえきけいによってつくられる物質ぶっしつりょうっていることがかることがあります。あなたにHIV感染症かんせんしょうになりやすい要因よういんがある場合ばあいは、HIV検査けんさけることになります。あなたのどもに免疫不全めんえきふぜん徴候ちょうこうがある場合ばあいは、医師いし遺伝子検査いでんしけんさをすることがあります。

あなたの症状しょうじょうによっては、医師いしつぎのこともします:

  • 免疫系めんえきけいがどれくらいはたらいているかを調しらべる皮膚ひふ検査けんさ

  • れたリンパせつ骨髄こつずい生検せいけん

医師いし免疫不全めんえきふぜん疾患しっかんをどのように治療ちりょうしますか?

医師いしは、がんや糖尿病とうにょうびょう、HIV感染症かんせんしょうなど、あなたの免疫不全めんえきふぜん疾患しっかん原因げんいんになっている病気びょうき治療ちりょうします。治療ちりょう成功せいこうすれば、ふつう、免疫系めんえきけいはよくなります。

あなたがんでいるくすり免疫不全めんえきふぜんこしている場合ばあいは、医師いしがそのくすりりょうらしたり、そのくすり使用しようをやめるよう指示しじしたりすることがあります。医師いしは、必要ひつようくすりりょう免疫不全めんえきふぜん程度ていどかんがえながら、くすりりょうらすか、使つかうのをやめるかをめます。

免疫不全めんえきふぜんのせいで感染症かんせんしょうきている場合ばあいは、医師いしつぎくすりをあなたにします:

  • 抗菌薬こうきんやく

  • 免疫めんえきグロブリン(免疫系めんえきけい健康けんこうひと血液けつえきからした抗体こうたい

あなたの免疫不全めんえきふぜん疾患しっかん骨髄こつずい問題もんだいによってきている場合ばあいは、医師いしつぎのことをすることがあります:

幹細胞かんさいぼうとは、感染かんせんからからだまもっている白血球はっけっきゅうなどの血液けつえき細胞さいぼう成長せいちょうする細胞さいぼうのことです。医師いしは、健康けんこうひとから幹細胞かんさいぼうして、それを静脈じょうみゃくからあなたのからだれることができます。その幹細胞かんさいぼうがあなたの骨髄こつずい移動いどうすると、健康けんこう白血球はっけっきゅうをつくることができます。

もしわたし免疫不全めんえきふぜんなら、どうすれば感染症かんせんしょう予防よぼうできますか?

あなたはつぎ方法ほうほう感染かんせんける努力どりょくをするべきです:

  • 体調たいちょうわるひと接触せっしょくしないようにする

  • 医師いしすすめる予防接種よぼうせっしゅ(ワクチン)をすべてける

  • 十分じゅうぶんとおっていないべものをべたり、きれいでないかもしれないみずんだりしないようにする

体調たいちょうわるくなりはじめたら、たとえあまりひどいとかんじていなくても、かかりつけの医師いしにみてもらう必要ひつようがあります。

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