ムカデおよびヤスデ咬傷

執筆者:Robert A. Barish, MD, MBA, University of Illinois at Chicago;
Thomas Arnold, MD, Department of Emergency Medicine, LSU Health Sciences Center Shreveport
レビュー/改訂 2022年 1月
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    ムカデとヤスデはどちらも体が体節に分かれているが,ヤスデの脚は各体節に2対あり体の真下から出ているのに対し,ムカデの脚は各体節には1対しかなく体の側面から出ている。横から見ると,ムカデの体はより平らに見え,ヤスデは丸みを帯びているように見える。

    一部の大型のムカデによって痛みを伴う咬傷を負うことがあり,腫脹および発赤を引き起こす。症状が48時間以上持続することはまれである。ヤスデはヒトを咬まないものの,刺激を生じる毒素,特に誤って眼にこすり入れた際に刺激を生じる毒素を分泌する。

    布で包んだ角氷をムカデ咬傷に当てることで,通常は痛みが緩和する。ヤスデの毒液は大量の石鹸と水を使って皮膚から洗い流すべきである。皮膚反応が発生した場合は,コルチコステロイドのクリームを塗布すべきである。眼損傷は直ちに洗浄すべきである。

    破傷風予防を行うべきである(ルーチンの創傷管理における破傷風予防の表を参照)。

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