精巣および陰嚢の異常

執筆者:Ronald Rabinowitz, MD, University of Rochester Medical Center;
Jimena Cubillos, MD, University of Rochester School of Medicine and Dentistry
レビュー/改訂 2022年 8月
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    最も頻度の高い精巣および陰嚢形成異常は以下のものである:

    まれな形成異常として,陰嚢の無形成,低形成,変位,血管腫;陰茎陰嚢転位;二分陰嚢などがある。

    先天性陰嚢水腫

    先天性陰嚢水腫とは,精巣鞘膜層の間で陰嚢内に体液が貯留した状態のことである。隔絶されていること(非交通性)もあれば,開存した腹膜鞘状突起(潜在的ヘルニア腔)を介して腹腔と連絡していることもある。陰嚢水腫は無痛性の陰嚢腫大として現れる。この病態は自然消失することもあるが,12カ月経っても残存する場合または腫大する場合には,通常は手術が必要となる。

    先天性陰嚢水腫

    先天性陰嚢水腫
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    この写真には,陰嚢水腫による著明な陰嚢腫脹が写っている。炎症がみられないことに注目すること。
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