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膝蓋腱炎は,オーバーユースによる膝蓋腱の膝蓋骨下極への付着部位における損傷である。
運動量の多い小児における膝蓋腱の圧痛を伴う膝関節痛は,通常フィギュアスケート,バスケットボール,バレーボールの選手に起こる,使いすぎ症候群に起因する。典型的には10~13歳の小児が罹患する。
疼痛は,力に抗して膝を伸ばす(例,階段を上る,ジャンプ,膝の屈曲)場合に最も増悪する。
膝蓋腱炎の病因は,膝蓋腱の付着部における過剰な牽引による外傷(微細な剥離骨折につながる)と考えられている。
膝蓋腱炎の診断には病歴および身体診察で通常十分であるが,MRIで損傷範囲を描出できる。
疼痛は活動の修正,非ステロイド系抗炎症薬,および理学療法により治療する。持続する疼痛は,外科的修復で治療することがあるが,これは通常は必要ではない。
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