苔癬状粃糠疹

執筆者:Shinjita Das, MD MPH, Massachusetts General Hospital
レビュー/改訂 2021年 8月
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苔癬状粃糠疹は,外来抗原(例,感染または薬剤)への反応として発生したり,皮膚T細胞リンパ腫と合併したりすることのある,T細胞のクローン性疾患である。治療としては様々な外用薬と経口薬が使用できる。

苔癬状粃糠疹には急性型と慢性型があり,これらは通常明確に異なる疾患であるが,急性型の病変が慢性型に移行することもある。典型的には,急性型は小児および若年成人に発症し,無症状の水痘に似た病変が集簇性に発生して,典型的には数週間から数カ月以内に,しばしば瘢痕を残して消退する。抗菌薬(例,テトラサイクリン,エリスロマイシン)または光線療法が有用となりうる。

慢性型の苔癬状粃糠疹は,当初は急性型よりも平坦で鱗屑を伴う赤褐色の丘疹として発症し,消退するまでに数カ月以上を要することがある。

苔癬状粃糠疹の診断

  • 臨床的評価

  • ときに生検

苔癬状粃糠疹の診断は,臨床的な外観および分布に基づく。

臨床所見が確定的でない場合は,生検を施行する。

苔癬状粃糠疹の鑑別診断としては以下のものがある:

苔癬状粃糠疹の治療

  • 様々な外用および経口療法

苔癬状粃糠疹の治療はしばしば無効に終わるが,これまでに太陽光,外用コルチコステロイド,外用タクロリムス,経口抗菌薬,光線療法,および免疫抑制薬が用いられ,様々な成績を残している(1)。

治療に関する参考文献

  1. 1.Bowers S, Warshaw EM: Pityriasis lichenoides and its subtypes.J Am Acad Dermatol 55:557–572, 2006.doi: 10.1016/j.jaad.2005.07.058

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