内側および外側足底神経の絞扼

• 臨床的評価

内側および外側足底神経の絞扼は，足根管症候群だけでなく足底腱膜症および踵骨棘の疼痛と混同されることがある。足底神経の絞扼では，以下の状況がみられることが多い：

• 足根管症候群の他の徴候（例，ティネル徴候）がないことが多い。

• 母趾外転筋の近位面，足底筋膜の起始部，または両方を踵骨の内側結節で触診することによって症状が再現できる。

• 内側の神経絞扼では，舟状骨の下に近位の内側アーチの圧痛がある（ときに足趾内側に放散する疼痛を伴う）。

• 外側足底神経の絞扼では，踵部内側の足底および母趾外転筋上に圧痛がある。

足の診察

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足関節の診察

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• 矯正器具，固定，および理学療法

内側および外側足底神経の絞扼がある患者では，刺激を生じる動きや圧迫を予防するための固定および足の矯正器具が役立つことがあり，同様に理学療法および凍結療法も役立つことがある。これらの治療が無効な場合，アルコールを含む硬化剤の注射または神経の慎重な外科的減圧が疼痛の緩和に役立つことがある。