意見 同じトピックページ はこちら
AIDS胆管障害(AIDS cholangiopathy)は,様々な日和見感染症によって引き起こされる胆道狭窄に続発する胆道閉塞である。
(胆道機能の概要も参照のこと。)
抗レトロウイルス療法が確立される以前は,AIDS患者の25%で胆管障害が発生し,特にCD4陽性細胞数が低い(100/μL未満)患者では非常に多くみられていた。最も一般的な病原体はCryptosporidium parvumである。そのほかにも,サイトメガロウイルス,微胞子虫類,Cyclospora属原虫などがある。大半の患者で,乳頭部狭窄や肝内または肝外の硬化性胆管炎が発生する。半数以上の患者では両方が発生する。
一般的な症状としては,右上腹部痛,心窩部痛,下痢などがある。少数の患者では発熱と黄疸がみられる。通常,重度の疼痛は乳頭部狭窄を示唆する。より軽度の疼痛は硬化性胆管炎を示唆する。下痢は小腸感染を反映し,クリプトスポリジウム症が多い。
AIDS胆管障害の診断
AIDS胆管障害の治療
Test your KnowledgeTake a Quiz!