腹壁異常とはどのような病気ですか?
腹壁異常とは、おなかの皮膚と筋肉に、さけめがあることです。さけめから腸がはみ出し、空気にさらされます。
腹壁異常は、生まれてすぐにはっきりわかる、生まれつきの異常です。
赤ちゃんの腸が、おなかのさけめから、はみ出します。
さけめはふつう、へそかその近くにあります。
腸はうすい膜でおおわれていることがあります。
腸が膜でおおわれていない場合、生まれる前に腸が羊水で刺激されることがあります。
赤ちゃんに、腸をおなかの中にもどして、裂け目を閉じる手術が必要になります。
腹壁異常がある赤ちゃんには、ほかの生まれつきの異常や遺伝性の病気(たとえば、ダウン症候群)がよくあります。
医師はどのようにして、私の赤ちゃんに腹壁異常があるかどうかを判断しますか?
医師はふつう、あなたが妊娠しているときにする定期的な超音波検査で、腹壁異常を見つけます。あなたが妊娠しているときに異常が見つからなかった場合、医師は赤ちゃんが生まれてすぐに、この異常に気づきます。
医師は腹壁異常をどのように治療しますか?
医師は、赤ちゃんが生まれてすぐに腹壁異常を治療します。医師は次のことをします:
包帯で腸をおおって守る
静脈から水分と抗菌薬を与える
ビニール製のチューブを鼻から入れて、胃液を外に出す
腸をおなかの中にもどして、裂け目を閉じる手術をする
ときには、さけめを十分におおうことができるように、医師が何日かかけて、赤ちゃんのおなかの皮膚をゆっくりのばしていく必要があることもあります。腸がたくさんはみ出している場合、医師は何日か、または何週間かかけて、一度に少しずつ、腸をおなかの中にもどすことがあります。
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