点頭てんかんとはどのような病気ですか?
「てんかん」では、自分でコントロールできない体の動きが突然起きます。点頭てんかんはけいれん発作の一種です。けいれん発作は、脳の中で異常な電気的活動がいっせいに起こることで引き起こされます。
けいれんが起こるたびに、体がピクピクする動きが数秒間続きます。
赤ちゃんに数分間のけいれんが何度も続いて起こった後、しばらく何も起こらない場合もあります。
けいれんは、ふつうは1才までに始まり、5才くらいまで続くことがあります。
点頭てんかんのある赤ちゃんの多くには、深刻な脳の病気があります。
医師は赤ちゃんに脳波検査をして、点頭てんかんを診断します。
医師は赤ちゃんに、毎日ホルモンの注射薬と飲み薬を、抗てんかん薬といっしょに使います。
点頭てんかんの見た目はどのようなものですか?
点頭てんかんの赤ちゃんは、ふつう次のようになります:
全身がピクピク動く
腕を上げて曲げる
首と上半身を前に曲げる
脚をまっすぐのばす
1回のけいれんは数秒間続きます。ふつうは1回終わるとすぐに次が起こるようにして、まとまって起こり、数分間続きます。典型的には、赤ちゃんが目覚めたすぐ後にけいれんが起こります。ときには、眠っている間にけいれんが起こることもあります。
点頭てんかんの原因は何ですか?
原因は分からないことがあります。しかし、点頭てんかんはふつう、深刻な脳の病気のある赤ちゃんに起こります。
けいれんを引き起こす脳の病気がある赤ちゃんは、ふつう、ほかの赤ちゃんと比べて発達が遅くなります。たとえば、立ったり、歩いたり、言葉を理解したりするのが遅いことがあります。後になって、ものを考えたり、気持ちを伝えたりすることに問題が起きることもあります。
医師はどのようにして、私の赤ちゃんが点頭てんかんかどうかを判断しますか?
点頭てんかんはどのように治療しますか?
点頭てんかんを治せる治療法はありません。医師は、次のような薬を赤ちゃんに使うことで、けいれんの回数を減らし、程度を弱くしようとします:
副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)(1日1回、注射する)
コルチコステロイドの飲み薬
けいれんを止めるための抗てんかん薬
もし毎日飲んでいる薬で赤ちゃんのけいれんをコントロールできていないなら、医師は手術をすすめることがあります。手術では、医師がけいれんを引き起こしている脳の一部を小さく切り取ります。このような手術は、おそろしく聞こえますが、実際には赤ちゃんの脳はすぐに回復します。