トリコモナス腟炎ちつえん

トリコモナス腟炎ちつえんは、腟ちつの感染症かんせんしょうです。腟ちつは子宮しきゅう（妊娠中にんしんちゅうに赤あかちゃんが成長せいちょうする場所ばしょ）と体からだの外そとをつないでいます。産道さんどうといわれることもあります。外陰部がいいんぶとは、両脚りょうあしの間あいだにある、体からだの外そとの部分ぶぶんです。多おおくの人ひとがまちがって外陰部がいいんぶのことを腟ちつといいます。

• 最もっとも多おおい原因げんいんは、感染かんせんしたパートナーとの性行為せいこういです

• あなたがこの感染症かんせんしょうにかかっていても、症状しょうじょうがでるまでに数週間すうしゅうかんから数すうカ月げつかかることがあります。

• 症状しょうじょうが起おこる場合ばあいには、緑色みどりいろや黄色きいろで、泡あわがたくさんまざっていたり魚さかなのようなにおいがしたりするおりもの（腟ちつから出でるネバネバした液体えきたい）が多おおく出でることがあります―この場合ばあいは、医師いしの診察しんさつを受うけてください。

• トリコモナスは治療ちりょうしないと深刻しんこくな問題もんだいを引ひき起おこす可能性かのうせいがあり、特とくにあなたが妊娠中にんしんちゅうにこの感染症かんせんしょうにかかるとなおさらです。

• この感染症かんせんしょうを防ふせぐためには、性交せいこうをしないようにするか、もしするときにはコンドームを使つかいましょう。

女性の内性器

トリコモナスには、トリコモナス症しょうのパートナーと性行為せいこういをすることで感染かんせんします。パートナーにトリコモナス症しょうの症状しょうじょうがまったくなくても、あなたが感染かんせんする可能性かのうせいがあります。

おもな症状しょうじょうは、次つぎのようなおりものです：

• 緑色みどりいろや黄色きいろをしている

• 泡あわがたくさんまざっていたり、泡あわだったりしているようにみえる

• 魚さかなのようなにおいがする

• 量りょうが多おおい

また、次つぎのような症状しょうじょうが起おこることもあります：

• 腟ちつの入いり口ぐちのあたりがかゆい、赤あかくなる、痛いたむ

• 性交せいこうのとき、尿にょうが出でるときに痛いたい

医師いしはあなたの症状しょうじょうからトリコモナス症しょうではないかと疑うたがいます。確たしかめるために、医師いしは内診ないしんをします。内診ないしんでは、医師いしが外陰部がいいんぶと腟ちつの中なかを診察しんさつします。腟ちつの中なかを見みるには、腟鏡ちつきょうという小ちいさな器具きぐで医師いしが腟ちつを開ひらきます。内診ないしんのときに、医師いしが綿棒めんぼうを使つかって腟ちつからおりもののサンプルを取とり、検査けんさします。

子こどもを検査けんさして感染症かんせんしょうが分わかった場合ばあいには、医師いしは性的虐待せいてきぎゃくたいの徴候ちょうこうがないか調しらべます。

• 抗菌薬こうきんやくの飲のみ薬ぐすりが処方しょほうされます。

• 抗菌薬こうきんやくを飲のんだ後あと、少すくなくとも72時間じかんはお酒さけを飲のまないようにします―お酒さけを飲のむと吐はき気けや嘔吐おうと、頭痛ずつうが起おこることがあります。

• また医師いしは、性交せいこうのときにコンドームを使つかうか、感染かんせんがなおるまで性交せいこうをしないようにあなたに言いいます。

あなたのセックスパートナーも医師いしにみてもらうべきで、医師いしは同おなじ抗菌薬こうきんやくを処方しょほうします。男おとこの人ひとはふつう、抗菌薬こうきんやくを1週間しゅうかん飲のむ必要ひつようがあります。

この感染症かんせんしょうになる危険性きけんせいを少すくなくするめに、性交せいこうするときには必かならずコンドームを使つかいましょう。