子宮内避妊器具しきゅうないひにんきぐ（IUD）

子宮内避妊器具しきゅうないひにんきぐ（IUD）は避妊ひにんの方法ほうほうの1つです。プラスチックでできたT字じ型かたの小ちいさな器具きぐで、妊娠にんしんを防ふせぐために医師いしが子宮しきゅうの中なかに入いれます。子宮しきゅうは、赤あかちゃんが生うまれてくるまでに生いきて成長せいちょうする場所ばしょです。

IUDは、腟ちつ（あなたの子宮しきゅうと体からだの外そとをつなぐ筋肉きんにくの管くだで、産道さんどうともいいます）から子宮しきゅうの中なかに入いれます。IUDにはプラスチックの糸いとがついています。この糸いとのおかげでIUDが正ただしい位置いちに入はいっているか確たしかめることができ、医師いしがIUDを取とり出だしやすくなります。

• IUDは妊娠にんしんを防ふせぐのにとても効果こうかがあり、3～10年間ねんかん使つかうことができます。

• IUDには体全体からだぜんたいへの影響えいきょうはありません。

• IUDは医師いしが入いれ、そして取とり出だす必要ひつようがあります。

• IUDを取とり出だしたあと、すぐに妊娠にんしんできます。

• IUDによって、月経中げっけいちゅうの出血しゅっけつの量りょうや月経痛げっけいつうの様子ようすが変かわることがあります。

• 性交せいこうから5日か以内いないに銅付加どうふかIUDを入いれると、緊急避妊きんきゅうひにんの方法ほうほうとして効果こうかがあります。

子宮内避妊器具しきゅうないひにんきぐを理解りかいする

子宮内避妊器具しきゅうないひにんきぐ（IUD）は、医師いしが腟ちつから子宮しきゅうの中なかに入いれます。IUDは成型せいけいプラスチックでできています。2つのタイプのIUDがあり、レボノルゲストレルというプロゲスチンを放出ほうしゅつするタイプと、T字じ型かたで、軸じくの部分ぶぶんとT字じの腕うでの部分ぶぶんに銅どう線せんが巻まきつけられているタイプがあります。IUDにはプラスチックの糸いとがついています。この糸いとのおかげで使つかう女おんなの人ひとはIUDが正ただしい位置いちに入はいっているか確たしかめることができ、医師いしがIUDを取とり出だしやすくなります。

IUDは次つぎのように妊娠にんしんを防ふせぎます：

• 精子せいしを殺ころす

• 精子せいしが卵子らんしにたどり着つくのを防ふせぐ

• もし卵子らんしが受精じゅせいすれば、受精卵じゅせいらんが子宮しきゅうに着床ちゃくしょうすることをIUDが防ふせぐ場合ばあいもある

• 受精卵じゅせいらんがすでに子宮しきゅうに着床ちゃくしょうしている場合ばあいは、IUDによってそれが取とり除のぞかれるわけではない

IUDには次つぎの2種類しゅるいがあります：

• ホルモンを含ふくむIUD

• ホルモンのかわりに銅どうを含ふくむIUD（銅どう線せんがIUDに巻まきつけられている）

ホルモンを含ふくむIUD

• 3～5年間ねんかん、または医師いしが取とり出だすまで使つかえます。

• 使つかっている間あいだに妊娠にんしんする女おんなの人ひとは100人にんあたりおよそ1人ひとりです。

• プロゲスチンというホルモンを放出ほうしゅつします。

• 出血しゅっけつは起おこらないか、月経中げっけいちゅうにほんの少すこしだけ出血しゅっけつします。

銅付加どうふかIUD

• ホルモンを放出ほうしゅつしません。

• 避妊ひにんをせずに性交せいこうをした後あとに緊急避妊きんきゅうひにんの方法ほうほうとして用もちいることができます。

• 10年間ねんかん、または医師いしが取とり出だすまで使つかえます。

• 使つかっている間あいだに妊娠にんしんする女おんなの人ひとは100人にんあたりおよそ2人ふたりです。

• 月経中げっけいちゅうの出血しゅっけつが多おおくなったり、月経痛げっけいつうが起おこったりすることがあります。

10代だいの女おんなの人ひとや子こどもを産うんだことがない女おんなの人ひとを含ふくむ、ほとんどの女おんなの人ひとがIUDを使つかうことができます。

あなたが次つぎにあてはまれば、IUDを入いれるべきではありません：

• 性感染症せいかんせんしょうや骨盤内炎症性疾患こつばんないえんしょうせいしっかんなどの骨盤内こつばんないの感染症かんせんしょうがある

• 子宮しきゅうの形かたちがふつうではない

• 原因不明げんいんふめいの性器出血せいきしゅっけつがある

• 子宮頸しきゅうけいがん（子宮しきゅうの下側したがわの部分ぶぶんのがん）または子宮内膜しきゅうないまくがんがある

• 乳にゅうがん、またはプロゲスチンのアレルギーがある（ホルモンを含ふくむIUDの場合ばあい）

• ウィルソン病びょう（体からだの中なかに銅どうがたまる病気びょうき）または銅どうアレルギー（銅付加どうふかIUDの場合ばあい）

妊娠にんしんしている場合ばあいは、IUDを使用しようすべきではありません。

IUDを使つかうと起おこることがある問題もんだいには、次つぎのものがあります：

• 最初さいしょの1年ねんの間あいだにIUDが自然しぜんに出でてくる（若わかい女おんなの人ひとや子こどもを産うんだことがない女おんなの人ひとに多おおい）

• 入いれたIUDで子宮しきゅうに穴あながあく（めったにない）

• IUDを入いれて最初さいしょの1カ月げつに、骨盤内こつばんないの感染症かんせんしょうの可能性かのうせいが高たかくなる

• 月経げっけいの出血しゅっけつが多おおくなったり、月経痛げっけいつうがひどくなったりする（銅付加どうふかIUDのみ）

• とても効果的こうかてきに妊娠にんしんを防ふせぐことができる避妊法ひにんほうです。

• 子宮しきゅうにがんができる可能性かのうせいはより低ひくいです。

• 月経中げっけいちゅうの出血しゅっけつの量りょうが少すくなくなります（ホルモンを含ふくむIUDの場合ばあいのみ）。