パーソナリティとは、考え、理解、反応、人との関わりについての、その人独自のやり方のことです。
パーソナリティ障害は、単にパーソナリティがふつうではないということではありません。これは、パーソナリティ特性によって、生活に大きな問題が起こったり、ほかの人とふつうに関わることができなくなったりするものです。
依存性パーソナリティ障害とはどのような病気ですか?
依存性パーソナリティ障害とは:
ほかの人に極端に依存しているパターンです。
依存性パーソナリティ障害の人は、次のようなことがよくあります:
自分の世話を自分でできないのではないかとおそれ、見捨てられることを心配する
ほかの人が自分を世話したくなるように、服従して愛情を強く求めるように見える
自信がなく、安心感をたくさん必要とする
簡単な判断にさえアドバイスを求める
たとえば自分が何を着るか、どんな仕事をするか、だれが自分の友だちなのかを妻や夫に教えてもらうなど、自分の代わりにほかの人にものごとを決めさせる
その人がしたくないことを代わりにするともちかけて、ほかの人に自分を利用させる
虐待してくる人からの支えを失うことをおそれて、身体的虐待、情緒的虐待、または性的虐待をがまんする
自分の意見が正しいときでさえ、なかなかほかの人に反対できない
自分で計画を始めたり、自分一人で作業をしたりするのに苦労するが、だれかが自分を支えてくれていると安心していれば、ふつうは問題なく生活できる
ほとんどの人は、ときどきほかの人に助けや助言を求め、感じよくふるまおうとします。しかし、この種類の行動は、ほかの人に自分の生活を支配させたり虐待すらさせたりする場合や、職場で働けない場合に、障害になることがあります。
また、うつ病、不安、アルコール乱用、または別のパーソナリティ障害もかかえていることがあります。
依存性パーソナリティ障害の原因は何ですか?
依存性パーソナリティ障害は、おそらく次のことが組み合わさることによって引き起こされます:
家族の中で受けつがれる特性
子どものころの悪い経験
不安
医師は依存性パーソナリティ障害をどのように治療しますか?
医師は依存性パーソナリティ障害を次の方法で治療します:
精神療法
ときには、抗うつ薬