かんしゃくとは何ですか?
どんな子どもでも、ときどき怒ることがあります。かんしゃくとは、はげしい怒りが爆発することです。これはふつう、1~4才の子どもに起こります。
さけび声をあげたり、泣いたり、ゆかを転がったり、ものを投げたり、足をふみならしたりすることがあります。
息を止めて、顔が赤くなる子どももいます。
ほとんどのかんしゃくは、子どもがいらだっているときに起こります。
気を引こうとしたり、あなたから何かをもらおうとしたり、やりたくないことを避けたりするために、かんしゃくを起こす子どももいます。
かんしゃくは、おなかが空いているときや、疲れているときに、起こりやすくなります。
かんしゃくは、ふつうは15分もすれば、おさまります。
かんしゃくを止めるには、タイムアウト法を使うか、別の活動でお子さんの気をそらしてください。
子どもがかんしゃくを起こしているとき、私にはどのような手助けができますか?
かんしゃくはやがて止まりますが、それまでの間、あなたは強いいらだちを感じるかもしれません。ふつう、かんしゃくを起こしている子どもに何かを言い聞かせることはできません。子どもをしかっても、かんしゃくは止まりません。次の方法で、お子さんが落ち着くのを助けてください:
まず、あなた自身が落ち着くようにしてください。
お子さんの気をそらそうとしてください。ただし、お子さんが欲しがっているものを与えてはいけません。
気をそらそうとしても、うまくいかない場合は、お子さんをほかの部屋やほかの場所に移動させてください。
ご家庭では、タイムアウト法のイスがよい場所かもしれません。
お子さんを年齢1才につき1分の時間(たとえば、1才なら1分、5才なら5分)だけ、タイムアウト法のイスに座らせてください。
タイムアウトの間は、お子さんに何か言ったり、お子さんを見たりしてはいけません。
時間がすぎたら、タイムアウトが必要になった理由をお子さんに思い出させてください。
お子さんに新しい活動を始めさせて、よい行動をしたら、できるだけほめてください。
かんしゃくを起こしているときに、お子さんの望みどおりにしてはいけません。望みどおりにすると、かんしゃくを起こせばうまくいくと、お子さんに教えてしまうことになります。