医師はどのようなときに、がんを治療するための手術をしますか?
がん手術とは、医師ががんを切除するためにする手術です。ふつう、医師は次の場合にのみ手術をします:
がんがどこにも広がって(転移して)いない場合
体が手術に耐えられるほど十分に強い場合
がんが全身に広がっていない場合、手術で治ることがあります。しかし、がんが広がると、もとのがんを切除しても完全には治りません。残っているがんは増えて広がり続けます。医師は手術の前にがんが広がっているかどうかを調べる検査をします。CT検査、MRI検査、またはほかの検査が行われることがあります。
しかし、そのような検査では顕微鏡でしか見えないほど小さながんを見つけることはできません。そのため、手術のときに医師が腫瘍の近くにあるリンパ節を切除することがよくあります。リンパ節は、豆のような形の小さな器官で、体を守る免疫の一部です。がんはたいてい、最初にそのような近くにあるリンパ節に広がります。検査室でリンパ節を検査して、がんが広がり始めていないか確認します。
がんのあるリンパ節(「陽性」のリンパ節)を取り除いても、完全に治るための役に立ちません。
医師が取り除いたリンパ節にがんがある場合、がんはほぼ必ずほかのところにも広がっています。
手術を受けた場合、ほかの治療は必要ですか?
医学知識をチェックTake a Quiz!