肥満とは何ですか?
肥満とは、体の脂肪が多すぎる状態です。肥満は健康上の問題を引き起こします。あなたが太っているほど、健康上の問題が起こる危険性が高くなります。
肥満は、体に必要な量よりも多くのカロリーをとることによって引き起こされます。
少しでも体重を減らすと、健康上の問題が起こる可能性が低くなります。
体重を減らすには、食べる量を減らして体をよく動かす(運動する)必要があります。
薬や手術が体重を減らすのに役立つこともあります。
肥満によって、ほぼすべての臓器に異常が起こることがあります。
肥満は世界中でますます増えています。アメリカでは、大人のおよそ3人に1人が肥満です。子どもの肥満も問題になっています。
肥満の原因は何ですか?
肥満は、体に必要な量よりも多くのカロリーをとることによって引き起こされます。肥満の要因には、食事、遺伝子、生活習慣、一部の薬の使用などがあります。
次のことに当てはまると、肥満になる可能性が高くなります:
スポーツや運動などで十分に体を動かしていなかったり、ほとんどの時間座っている仕事をしている
高カロリーの食べもの(たとえば自動販売機やファストフード店などのもの)を食べたり、長い間にわたって食べすぎている
家族に肥満の人がいる(肥満はなりやすい体質が家族の中で受けつがれます)
子どものころに肥満だった
出産した後も妊娠していたときの体重が減らない
閉経(女性の月経が止まり、もう妊娠できなくなること)などのホルモンの変化がある
過食性障害などの特定の摂食障害がある
ある種類の薬を使っている
睡眠時間が6時間未満である
腸の中の正常な微生物の変化(これについての研究は新しいため、あまり知られておらずあまり理解もされていません)
肥満にはどのような症状がありますか?
肥満は、見た目が太りすぎていること以外にも症状を引き起こすことがあります。次の症状が現れることがあります:
呼吸が苦しい
いびきをかく
皮膚がのびることでできる線などの、皮膚の問題が現れる
関節や背中が痛い
医師はどのようにして、私が肥満かどうかを判断しますか?
医師は、次の方法であなたが肥満かどうかが分かります:
あなたのBMI(ボディマスインデックス)を計算する
あなたのウエストと二の腕の後ろ側の脂肪の厚さをはかる
場合によっては、あなたの全身の脂肪の量をはかる検査(体組成検査)をする
BMIは、体重(キログラム)を身長(メートル)で割ったものです。あなたのBMIが30以上なら、あなたは肥満です。あなたのBMIが25を超えているなら、あなたは太りすぎです。
医師は次のこともする場合があります:
医師は肥満をどのように治療しますか?
肥満は治療するよりも予防する方がはるかに簡単です。一度体重が増えると、体は体重が減ることに逆らおうとします。たとえば、ダイエットをしていると、おなかのすく感じが強くなったり、休息しているときに使うエネルギーが減ったりします。
医師は、次のようにあなたの習慣を変える手助けをして肥満を治療します:
より健康的な食べもの(食物繊維が多く、糖分が少ないもの)を食べる
たくさん食べたくならないように、お皿に盛りつける量を減らす
ソーダ、ジュース、お酒などの高カロリーの飲みものを飲まない
運動を増やして、体をよく動かす(たとえば、エレベーターの代わりに階段を使う、車やバスに乗る代わりに歩く)
体重を減らしたりコントロールしたりしようとしているほかの人のグループの集まりに行くと、健康的な食事と運動の習慣を守るのに役立つことがあります。
体重をたくさん減らさないといけない人には、医師は次のことをすすめる場合があります:
薬
減量手術(肥満外科手術)