MSDマニュアルチームはウクライナの初期対応者をどのように支援できるか
コラム22年4月27日 執筆者: MSDマニュアル
MSDマニュアルは12の言語で提供されていましたが、このたび13番目の言語として、ウクライナ語での公開が始まっています。 

ウクライナ侵攻の最中、医療従事者が最善の治療を提供する助けとなるようにとのMSDウクライナチームからの緊急要請に応えるため、MSDマニュアルチームはその総力を挙げて、過去最速のペースで新しい言語の翻訳版を立ち上げました。ウクライナ語での最初のコンテンツは4月8日に公開され、4月25日にはウクライナ語のウェブサイトが立ち上げられました。

「圧倒的に多くの負傷者が出ている中、通常の医療環境ではない場所で治療が行われています。医療従事者たちには、必要とされるなら時間と場所を問わず、治療を提供することが求められているのです」と、MSDマニュアルの編集長であるサンディー・ファルク医師は話します。「医師たちは外傷への対処のみならず、心筋梗塞や出産といったよくある状況に対しても緊急で医療を提供しているのです。MSDマニュアルのコンテンツは、このような状況で利用できる情報源として理想的なもので、私たちはこれを通じて、できる限りの手助けをしたいと考えています。」 

MSDマニュアルは、医学のあらゆる分野にわたる膨大な数のトピックを網羅した、医学に関する包括的な情報源であり、世界中の医療従事者と患者さんたちが無料で利用することができます。

当チームは、さまざまな緊急事態に対処する初期対応者の間で医学情報への差し迫ったニーズがあるという実情をグローバル医学情報チームの仲間たちから知らされ、ウクライナ語への翻訳作業に取り掛かりました。 
  
MSDマニュアルのチームは、翻訳者やウクライナの同僚たちとともに、このプロジェクトに取り組んでいます。チームはまず、多数の負傷者が発生した事態への対処に関する章から着手し、そのコンテンツは現在、MSDマニュアルのウェブサイトからPDFファイルとしてダウンロードできるようになっています。そして、わずか2週間後に、ウクライナ語のウェブサイトを立ち上げました。 

「普通なら、このようなプロジェクトには6~9カ月の期間がかかるものです」と、アウェアネス・パートナーシップ部門のリーダーであるメリッサ・アダムズは語ります。「今回、チームは2~3週間の期間で最初の25章を翻訳して公開することを目指しています」。
  
「ウクライナ語/英語のハイブリッド翻訳モデルは私たちにとって初めての取組みで、MSDマニュアルのチームは素晴らしく革新的な作業を急ピッチでやり遂げました」と、デジタルパブリッシング部門のリーダーであるマイケル・デフェラーリは述べます。 

さらに、「この取組みは、わが社のレジリエンスと、危機に際して私たちがどのように協力して助け合えるかを示しています」とアダムズは付け加えました。

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